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創部初となるベスト4入りを果たした四日市商業、主将の井谷彩良「WCでは絶対日本一」

8/9(木) 13:47配信

バスケットボールキング

 大阪薫英女学院高校(大阪府)、東京成徳大学高校(東京都)ら強豪チームを倒し、創部初のベスト4に入った県立四日市商業高校(三重県)。エースの堀江ゆうみ(3年)は表彰式の後、「本当に信じられないくらいうれしい」と顔をほころばせたのちに、こんなことを話した。

「このインターハイは組み合わせがよかったところもあります。東海勢がいないブロックだったので」

 終わってみれば今大会は、優勝は桜花学園高校(愛知県)、準優勝は岐阜県代表の岐阜女子高校、そして第3位(ベスト4)に四日市商業と、東海地方のチームが上位を独占した。安城学園高校(愛知県)は3回戦で岐阜女子に敗れたが、組み合わせが違えば上位に進出していた可能性が高かっただろう。ブロック大会や練習試合などで何度も彼女たちと肌を合わせてきた四日市商業が、全国の強豪チームを倒してベスト4まで勝ちあがってきたのはなんら不思議なことではないのだ。

 準決勝で対戦した桜花学園は、2月の東海新人大会で53-106と大差で敗れた相手。キャプテンの井谷彩良(3年)ら選手たちは「ここまで来たからにはやるしかない。楽しんで絶対勝つ」と気持ちを高めて試合に入った。第1ピリオドからチームのカラーである粘り強いディフェンスとアップテンポなオフェンスをフルに展開し、桜花学園を相手に互角の競り合いを演じた。

 しかし横山俊幸コーチからしてみると、この戦い方は誤算だった。「あんなにハイペースになるとは……。『まずいよ』と言っていたんですが止まらず、第2ピリオドの時点でバテバテでしたね」。

 連日接戦を勝ち抜いてきたチームに“女王”と戦い合える体力は残っていなかったが、それでも東海新人の頃と比べて点差は縮まった(61-94)。井谷は「これまでに何回か桜花とは対戦しているけれど、自分たちのプレーができないまま終わった試合ばかり。今日はあきらめずにルーズボールを追いかけられました」と手応えを感じている。

 名門と呼ばれるチームには、全国で認知される略称が必ず存在する。例えば桜花学園なら「桜花(おうか)」であり、岐阜女子なら「岐阜女(ぎふじょ)」。四日市商業が対戦した大阪薫英女学院は「薫英(くんえい)」で東京成徳大学は「成徳(せいとく)」といった具合だ。四日市商業にも、全国的には知られていない略称がある。「泗商」と書いて「ししょう」と読む。

 井谷はベスト4を喜びながらも、「ここまで来たらウインターカップでは絶対日本一になりたい」と新たな欲を芽生えさせている。この冬、さらなるステップアップを実現して、「泗商」の名前を全国にとどろかせることができるか。

文=青木美帆

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