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「詩には『お得感』がある」不登校経験の女子高生・詩ぃちゃんの気づき 「短い文章で広がる風景」

8/13(月) 7:00配信

withnews

【#withyou ~きみとともに~】
 詩人の言葉やエッセイをまとめたフリーペーパーを発行する女子高生がいます。冊子の名は「詩ぃちゃん」。鋭い感性でつづられた文章が評判です。詩を読まない10代に向け「詩の扉をひとつでも増やしたい」と、その魅力を発信しています。高校で不登校を経験した彼女は、その期間があったからこそ「本当に好きなものを見極められた」と話します。(朝日新聞記者・小池寛木)

【マンガ】不登校の経験、描いたマンガに共感 「学校に行かない自分も認めて」

【今日から6回に分け、連載「表現しよう」をお届けします。気持ちを表現する方法について、様々な人に話を聞きました】

全部読めなくてもいいです、これだけ覚えておいて

【詩ぃちゃんのメッセージ@表現しよう】
・詩は短い文章なのに、その世界は広く深い
・詩人の視点を取り入れると、心の動きがまるで違ってくる
・言葉で表現することは、新しく考えを進めること

詩は「お得感」がある

――詩はいつから読んでいますか

 中学2年生くらいから。ある日、書店をうろうろしていたら、詩集のコーナーがあって、(大正期の童謡詩人)金子みすゞの詩集がありました。ぱらぱらめくったら、全然知らない詩があって。金子みすゞには、どこか「人権の授業感」があります。その感じが、中学生ですれているかもしれませんが、嫌でした。でも、開けた詩がぜんぜん違って、いいなって。

――どういうところに、ひかれたのですか

 こんなこと言ったら怒られそうですけど、「お得感」があったのですよ。そもそも飽き性で長い文章を読むのがあまり得意じゃない。すごく短い文章なのに、こんな広く、でかいことが言えるのかって思いました。風景の広がり方が、今まで読んだものと違かった。

――「詩ぃちゃん」を始めたきっかけは何ですか

 昨年の春、詩を通して知り合いになった京都の古書店主に、周りに詩を読む子が少ないことを、お話ししました。そしたら、フリーペーパーというやり方を教えてくださって。それで「ええい、やっちゃえ」と。ラインでクラスの友人に「やらへん」って聞いたら、秒で返ってきて。その友達に表紙のデザインなどをやってもらいました。

<“みんなどうして詩を読まないのだろう。考えて、浮かんだのは、いま、十代にとって、詩の扉がとても小さくて、少ないということです”
“詩は誰に向かっても開けています。ぜひ、一度覗き見してほしい”――詩ぃちゃん>

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最終更新:8/13(月) 7:00
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