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「1カ月の夏休み」は夢? 日本人の“有給の取り方”がズレている、歴史的背景

8/10(金) 7:40配信

ITmedia ビジネスオンライン

 「プレミアムフライデー」の次は「シャインニングマンデー」。

 先日、経済産業省が「日曜の夜までたっぷり遊んでもらい、月曜日を午前半休にする」というシャイニングマンデーなるものを計画中であることをテレビ朝日が報じ、話題となりました。

【「有給休暇はまとめて取る」と正すべきなのに、そんな声は聞こえてこない】

 個人的には「プレミアムフライデーよりもマシ」という気がしなくもありませんが、いったいこの国はどうなっているのか。あまりのちぐはぐさに、へきえきしています。

 だって、片や「裁量労働制の拡大!」だの、「時間で評価しない仕組みを作る!」だの、働く人たちの「自由」を広げる“そぶり”をしているわけです。なのに「給料日後の金曜日は早く仕事を終わらせて、遊びに行ったり、飲みに行ったりして、もっとお金を使ってね!」とプレミアムフライデーなるものをスタートさせ、今度は「シャイニングマンデー」だと。

 「多様な働き方」「自立」「個を生かした働き方」……など、お偉い方たちが呪文のように唱える言葉とは正反対の構想に思えてしまう私の脳みそがどうかしているのでしょうか。

 会社は学校じゃないし、大人は子どもでもない。ましてやなぜ、経産省に「金曜日は早く帰れ~!」だの、「日曜は夜までたっぷり遊べ~!」」だの言われなきゃならないのか。んなもん会社が独自に取り組めばいい。税金使って、花火打ち上げて、プロモーションして、イベントやって。愚策以外の何ものでもありません。

 こういうのを「無駄」というのです。

 そもそも日本では有給休暇だって、まともに消化できていません。しかも、世界的には原則禁止している分割取得が当たり前です。

 そうです。有給休暇の世界基準は「まとめて取る」。国際労働機関(ILO)は、原則として有給休暇の分割取得を認めていないのです。

 なぜか?

 「労働者はまとめて休む必要があるから、有給休暇という制度が誕生した」という歴史的背景があるからです。

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