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富士通ゼネラルは400機種で「OK Google」、2014年モデルのエアコンもGoogle Homeと連携できるのか!?

8/10(金) 6:30配信

Impress Watch

 先日、富士通ゼネラルから飛び込んできたニュース。「富士通ゼネラル、2014年モデル以降のエアコン400機種がGoogle Homeに対応」、これが発表されると、ネットがざわついた。

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 普通こういう対応は、動作確認などがあるためハイエンドモデルのみに限って行なうのが通例だが、4年前までさかのぼり400機種の対応を謳うというのを、オレは聞いたことがない。つまり富士通ゼネラルは、4年前からエアコンのIoT化に備えて「標準化」を行なっていたということになる。素晴らしい先見性と互換性!

 ということで、信じていないわけじゃないけれど、

・本当にGoogle Homeでエアコンをコントロールできるのか?
・4年前の古い機種でも問題なく動作するか?

 を実際に調べてみよう! 現在販売されている無線LANアダプター(OP-J03A)は、なんと4年前のモデルにも対応するという。優しいなあ。

■2017年モデルをスマートスピーカー「Google Home」に対応させる!

 2017年に設置した「nocria(ノクリア)」Xシリーズ(AS-X56G2W)には、すでに無線アダプターが取り付けてあり、富士通ゼネラルの「どこでもエアコン」というスマートフォンアプリで、出先からエアコンをコントロールしている。出先からスマホで操作できるから、クソ暑い今年はアプリなしでは生きていけないほど便利。

 というわけで昨年付けたエアコンは、すでにネットワーク上に乗っていて、アプリも準備万端なので、セットアップするのはGoogle Homeだけ。

 Google Homeのセットアップも簡単。本体にACアダプターを挿して、Google PlayやApp Storeから「Google Home」アプリをダウンロードしてスマホにインストール。画面にしたがって、20画面ほど操作すると設定完了だ。入力したり選択したりする部分はほとんどなく、画面の内容を確認して「許可」「次に」「OK」を押していけばいい。

 一番難しい操作は、「Google Home」アプリ上から「どこでもエアコン」のアカウントと連携させるところくらい。とはいえGoogle Homeの右上にある「≡」から「スマートホーム」を選び、「+」ボタンをタップすればいい。製品名の「nocria」で検索して、一覧に表示された機器のなかから追加したいものを選べばOK。エアコン名の前に"雪の結晶マーク"が付けば、Google Homeにエアコンとして認識されたことになる。これで機器とGoogle Homeの連携の設定は完了だ。

 このとき「ニックネーム」をつけられるが、これ重要! エアコンが複数ある場合は、ニックネームでエアコンを区別するからだ。1台だけだったら「エアコン」でもいい。もっと親しみを込めたいなら「ノクリア」でもいいだろう。

 セットアップはコレで終了。スマホのアプリに慣れている人なら、Google Homeのセットアップを含めても30分というところだろう。

 さっそく音声でノクリアをコントロールしたいところだが、どうやって話しかければいいのか分からない! まるで電車の中で、外国人からまったく知らない言葉で話しかけられたかのごとく、手も足も出ない。そんなときは、Google Homeの「≡」から「できること」を選んで、「nocria」や「ノクリア」で検索する。

 するとアプリのアイコンが候補リストに表示されるので、これをタップ。マニュアルのヘッドラインが表示されるので、「その他」をタップすると、全文が表示され話しかけ方が一覧で表示される。

 あとは一覧のように話せば、ノクリアを声で操作できるというわけ。一番基本の「[エアコン名]をつけて」「[エアコン名]を消して」と話しかけると、エアコンの電源をON/OFFできる。

 [エアコン名]は、先程つけた名前を言うだけ。うちの場合なら「風の谷のクリアをつけて(消して)」と話しかければいい。必要に応じて「~してもよろしいですか?」とGoogle Homeが聞き返してくるときがある。そのときは「はい」「いいえ」で答えてあげよう。もっとフランクになりたい場合は、「オーケー」でもいい。ゆっくり、はっきり話しかけるといい。

 このように音声コマンドは、必ずしも一覧通りというわけじゃないのがGoole Homeの楽しいところ。Goole Homeの会話解析は、日々学習し強化されているので、今後が楽しみだ。

 ここから先は、会話例なのでムービーで紹介しよう。エアコンのほとんどを声で操作できるのがお分かりいただけるだろう。

 不思議なもので「リモコン」と名の付くものは、いつの間にか行方不明になりがち。リモコンホルダーが壁にあってもだ。そんなときは、リモコンを探すより「OK Google、エアコンをつけて」と話した方が手っ取り早い。しかもうだるような暑さの中、両手に荷物を持って部屋に入ってきても、声だけで操作できるので便利この上ない!

■エアコンを買い換えて「OK Google」するのに必要なもの

 今年の酷暑は、うちのエアコンじゃパワー不足で太刀打ちできない! 「この際、ノクリアに乗り換えよう!」という方も多いはず(笑)。ここでは、新規に「OK Google」するのに必要な機器とセットアップを簡単に紹介しよう。

【機器(ハードウェア)】

・富士通ゼネラルの2014年以降に発売されたエアコン
 (対応機種のみ、機種詳細は記事最後の一覧表参照)

・無線LANアダプター(OP-J03A)

・Google Home(スマートスピーカー)
 Google Home miniでもOK!

 「Googleアシスタント」を搭載したスマートスピーカーは、サードパーティー製もいろいろ売られているけれど、一番確実なのは純正のGoogle Home。

・無線LAN
・スマートフォン

【セットアップ(ソフトウェア)】

・無線LANとスマホの設定
・エアコンの無線LAN設定
 無線LANアダプターの説明書にしたがって、エアコンを無線LANに接続する。LANアダプターの「接続」ボタン長押し+無線LAN(ブロードバンドルーター)のWPSボタンで接続完了だ。

・アプリ「どこでもエアコン」のセットアップ

 Google PlayやApp Storeから無償でダウンロードしてインストール。アプリ「どこでもエアコン」は、利用前にアプリ上で富士通ゼネラルにアカウントを作る必要がある。自分のアカウントに、部屋のエアコンを登録すると、スマホを使って出先からコントロール可能になる。セットアップはおよそ15分もあればできるだろう。

・アプリ「Google Home」のセットアップ

 Google PlayやApp Storeから無償でダウンロードしてインストール。アプリをインストールをすると、スピーカーのセットアップも同時に行われる。セットアップにかかる時間はおよそ10分ぐらいだ。

・アプリ「Google Home」とアプリ「どこでもエアコン」の連携設定

 連携する手順は、先に解説したとおり。だいたい10分ぐらいでセットアップOK。連携が完了すると、下のような画面が表示される。

 スマホに慣れていない人が1度にやろうとすると、結構疲れちゃうかもしれない。そんなときは、まわりの達人を召喚するといいだろう。たぶん標準的な対価は、昼飯1回分ぐらいだ(笑)。

■我が家の2014年モデルも連携! 古いエアコンに無線LANアダプターを取り付ける

 今回、我が家の無線LANアダプターは自分で取り付けたが、取り付け工事は販売店に依頼するのが基本。自分での取り付けは、くれぐれも自己責任ということで。

 対応するエアコンの一覧は、この記事の最後に列挙したので、ブラウザのページ内検索を使って対応可否を調べて欲しい。

■複数台のエアコンを「OK Google」する

 2台のノクリアに無線LANアダプターがついた我が家。まずはエアコンをLANに接続する。LANアダプターに付属している説明書にしたがい、LANアダプターの遠隔操作を有効にして、接続ボタンを長押し。続けてルーターのWPSボタンを押して、接続すればいい。LANアダプターの「接続」ランプが赤く点灯したら接続完了だ。

 最新のLANアダプターと対応ギリギリの2014年モデルのエアコンなのに、すんなりとLANに接続できた。なおLANへの接続設定は、WPSボタンによる接続のみで、手動でアクセスポイントを選んだり、IPアドレスを決め打ちしたりはできない。

 続いて、アプリ「どこでもエアコン」に2014年モデルのノクリアを登録する。ポイントは、新しく登録するエアコンは、運転状態にしてからアプリを起動すること。これを怠るとアプリを起動しても、新しいエアコンがつながったことが認識できない場合がある。

 次に「◆未登録」と表示されたエアコンをタップする。すると次の画面が表示される。

 設定する「エアコン名」は、Google Homeのニックネームとは別物なので注意。こちらは「どこでもエアコン」のアプリの中でのみ表示されるエアコン名だ。

 ボクのようにウケを狙いに行くもヨシ、「エアコン(リビング)」「エアコン(子ども)」というようにつけてもいい。

 これでアプリ「どこでもエアコン」を使って、2台のエアコンを操作できるようになった。

 すでにリビングの新しいエアコンはGoogle Homeに登録したが、アプリ「どこでもエアコン」に新しく追加したエアコンは、Google Homeに自動的に追加されない。残念ながら、これは現時点での「どこでもエアコン」の仕様となっている。なのでいったんGoogle Homeとどこでもエアコンのリンクを解除して、改めて連携する必要がある。

 複数台のエアコンをGoogle Homeに登録するときのポイントは、設置している部屋とニックネームだ。

 ニックネーム自体に「リビングのエアコン」「子ども部屋のエアコン」という名前をつけてもかまわない。しかしGoogle Homeには設置している部屋を設定できるようになっている。

 こんなときは、「リビング」や「子ども部屋」は設置場所として設定し、名前は「エアコン」にすると都合がいい。各部屋のエアコンのニックネームを覚える必要がなくなるだけでなく、後述するとおり「全部のエアコンを消して」などまとめて操作ができるのだ。

 もし1部屋に複数のエアコンがある場合は「エアコン1」「エアコン2」と別の名前をつける必要があるが、たいていは1部屋1台。こうして同じニックネーム「エアコン」にしても、例えば設置場所で区別すれば、最大8部屋8台まで区別できる。

「子ども部屋・エアコン・冷房・25℃・にして」

 こうするメリットは、部屋の名前を[全部]や[すべて]に言い換えると、家のエアコンを一斉操作できることにある。

 実際に使ってみたのが次の映像だ。複数台のエアコンをまとめて「全部のエアコンを消して」と話しかけると、全部のエアコンを消してくれるので、出かけるときなどに便利だ。

■Google HomeとAmazon Echoと何が違うの?

 ところで、Google HomeはAmazon Echoとどう違うの? と疑問に思う方も多いはず。あくまで筆者の個人的な意見で言えば、1台だけコントロールするなら、どっちでも同じ。同じジャンルの家電を複数コントロールするなら、家電を設置した場所(部屋名)を設定できるGoogle Homeの方が将来性アリ、という感じだ。

 スマートホームに登録できる家電は、Google側でジャンル分けされ、それぞれのジャンルの家電で共通する操作などを規定している。こうすることで、スマートホームが各メーカーの細かい差異を吸収し、ユーザーから見ればどのメーカーのエアコンでも同じように操作できることになる。つまり先に説明したように、各部屋のいろんなメーカーのエアコンが混在していても「全部のエアコンを切って」と話しかければ、一斉に制御ができるというわけだ。

 エアコンも照明も、扇風機も家の中には複数台あるので、Google Homeが合理的に管理できるというのが筆者の結論だ。

■買い替えはもちろん旧モデルでも安価にスマートスピーカー対応!

 いち早くGoogle Homeを使ったエアコンのスマートホームに対応した富士通ゼネラル。しかも古いエアコンに最新の無線LANアダプターを取り付けても、問題なく動作するハンパない互換性。さらにはハイエンドモデルだけでなく、スタンダードモデルでも対応できるという柔軟性には驚き! ネットがざわつくのも当然だ。

 帰宅時など両手がふさがっているときに操作する場合が多いエアコンは、スマートスピーカーとの組み合わせで便利さが倍増し手放せなくなる。またエアコンを切るにも音声が多くなるだろう。なぜならリモコンを探すより早いからだ。

 ここ数年のエアコンは、空気のキレイさ、お手入れの簡単さなどの付加価値が選択基準になる場合がある。この音声操作も付加価値だが、革新性を考えてみて欲しい。

 「これまで何十年も進化がなかったリモコンに変わるもの」であり、その便利さは非常に高い。付加価値の中でもヒエラルキーの高さがズバ抜けている。

 そろそろエアコンを買い換えようか? という方、2014年モデル以降の富士通ゼネラルのエアコンをお持ちの方、リモコンがなくなって困っている方、ぜひスマートスピーカーと連携させてみてはどうだろう?

■スマートスピーカー対応エアコン一覧

協力:富士通ゼネラル

家電 Watch,藤山 哲人

最終更新:8/10(金) 11:37
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