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西武・中村が6試合連続アーチ パのタイ記録達成

8/10(金) 21:50配信

朝日新聞デジタル

(10日、プロ野球 西武7―3楽天)

 打った瞬間にそれと分かる打球が、左中間席に飛び込む。西武の中村が放った一発は、パ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打で、しかも、試合をひっくり返す逆転2ラン。それでも淡々と四つのベースを踏む姿に、この人らしい武骨さがにじみ出た。

 1点を追う四回1死一塁だ。2ストライクと追い込まれてからの3球目、浮いた直球が内に入ってくるところを一振り。打たれた楽天の塩見がぼうぜんと見送ることしかできないほど、完璧な当たりだった。

 パ・リーグでは2003年に球団の大先輩・カブレラが、04年には三冠王に輝いた松中(ダイエー)らが達成した快記録。今回の1発目が飛び出した4日の日本ハム戦から日増しに高まった注目をよそに、日頃から言葉数の少ない中村は「打ったのは真っすぐ。打ててよかった」とお決まりの簡素な感想を口にした。

 フルスイングが持ち味の「おかわり君」も今月15日で35歳。慣れ親しんだ4番ではなく下位の7番が最近の定位置だ。左肩痛で4月下旬から1カ月以上2軍暮らしを余儀なくされ、打率は2割3分台に沈む。

 長く西武打線の顔を務めてきた男は、その数字が不満だろう。だが8月に入って9試合で7本塁打は離れ業と言っていい。次戦も本塁打が飛び出せば、世界の本塁打王・王(巨)と最強助っ人と評されるバース(神)の持つプロ野球記録に並ぶことになる。(松沢憲司)

朝日新聞社