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日大三、16点でV01年&11年以来の2ケタ発進

8/11(土) 5:57配信

スポーツ報知

◆第100回全国高校野球選手権記念大会第6日 ▽1回戦 日大三16―3折尾愛真(10日・甲子園)

 7年ぶりの日本一を目指す日大三(西東京)が、春夏初出場の折尾愛真(おりおあいしん・北福岡)に吉兆の爆勝発進だ。初回、打者13人の猛攻で7点。先発全員の15安打で今大会最多、同校の甲子園最多となる16点を挙げた。夏の甲子園を制した01、11年はともに初戦で2ケタ安打2ケタ得点で日本一を達成している。木更津総合(東千葉)の2年生右腕・根本太一は、敦賀気比(福井)戦の8回途中から2番手登板。2球目に自己最速を更新する149キロをマークし、堂々の甲子園デビューを飾った。

 攻め続けた。相手投手の乱調につけ込んだ日大三ナインは、ダイヤモンドを駆け回った。先発全員の15安打、16四死球などで16点を挙げての圧勝劇。チームは今春センバツで初戦を突破したが、2回戦の三重戦で打線が沈黙し、0―8と大敗。そんな負のイメージを豪快にぶっ飛ばした。主将の日置航は「三重戦で0点に抑えられたのが忘れられない。点を取られても取り返す練習を繰り返してきた。打線は、逆転できる粘りがある」と胸を張った。

 打ち合いを覚悟していた。小倉監督は試合前、ナインに猛ゲキを飛ばした。「審判が『もう打たないで』って止めるぐらい打っちゃえ!」「30点取って来い!」。KKコンビを擁する1985年のPL学園(対東海大山形)がマークした、甲子園1試合最多となる29得点を超える猛攻撃を求めた。試合中も「ゼロ(無得点)をつけるな」「緩めちゃいけないよ」と鼓舞し続けた。

 ナインも燃えていた。1点を追う初回1死から、4連続四死球直後の4連打など、打者13人で一挙7点のビッグイニング。左腕対策として起用された「背番号15」の上野隆成は、本塁打が出ればサイクル安打となる3安打4打点。西東京大会決勝でサヨナラ2ランを放った4番・大塚晃平は、12点リードの7回先頭で、左越えへ2試合連発となる甲子園1号ソロ。高校通算22号をたたき込んだ。右のスラッガーは「先制されても、取られた分だけ取り返す余裕があった」と主将と同じ思いを明かした。

 センバツでの大敗だけでなく、夏の西東京大会でも都立勢に苦戦を強いられ、決勝は日大鶴ケ丘にサヨナラ勝ちだった。優勝インタビューで涙を流し、ナインに“謝罪”した指揮官は「(日本一になった)01年、11年は強打で強いと言われていた。今年は(昨夏のスタート時に)どうなるかと思っていたチーム。それでも、都大会は3季続けて負けなかった。この年になって『負けないことが強い』ということを、このチームに教えてもらった」と着実な成長ぶりに目を細めた。

 伝統の強打に粘り強さが加わり、7年ぶりとなる夏の甲子園1勝。15日の2回戦は、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた奈良大付と激突する。指揮官が「ウチに打ちすぎはない。気分良く行け、という感じ」と語れば、日置主将は「優勝して、監督さんから『よくやった』って言われるようなチームを作っていきたい」と闘志をにじませた。まだまだ成長を続け、深紅の大優勝旗をつかみ取る。(青柳 明)

最終更新:8/13(月) 3:07
スポーツ報知