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石破茂氏 総裁選出馬表明 会見(2)「間違っていることは間違っていると指摘する政党でありたい」

8/10(金) 20:38配信

産経新聞

 自民党の石破茂元幹事長が10日、国会内で記者会見を行い、9月の党総裁選への出馬を正式に表明した。記者会見の詳報は次の通り。

     ◇

 「最後に。総裁選は多くの論点がございます。実質、内閣総理大臣を選ぶ選挙でもございます。徹底的に議論し、党員のみならず国民の皆さま方に、誰がどのような主張をしているのかご理解いただく総裁選であってもらいたい」

 「憲法も論点になるでしょう。私は優先順位をきちんと定めるべきだと思っております。来年の参院選までの合区解消のための憲法改正は間に合いませんでした。4年後には次の選挙があります。このための憲法改正は時限性のあるものです。さらに、国民の人権を決して不当に侵害しない。そういう前提に立った元で、緊急事態条項は必要であります。憲法上に根拠がなければそれが行われず、被害が拡大をする、そういうことはございます」

 「憲法9条については、国民の深い理解が必要であり、必要なものを急ぐ。最後に申し上げれば、自民党の憲法改正草案には『政府は国民に対して説明する責務を負う』。それは『権利と義務』の章に定めております。急ぐものは何か、今必要なものは何か。そういうことをきちんと意識しながら、憲法改正に取り組んでまいりたい」

 「私は使命感を持って、責任感を持って、全身全霊でこの選挙に臨んでまいります。厳しい中にあって、ご支援をいただく同志の皆さま方に心から感謝を申し上げ、党員の皆さま方、ご支持ご支援を心からお願いを申し上げます。どうぞよろしくお願いを申し上げます」

 --杉田水脈衆院議員のLGBT(性的少数者)に関する発言についてどう考えるか。同性間のパートナーシップ制度や同性婚についてどう考えるか。

 「いわゆるLGBTの方々は日本国民の、人類と言ってもいいのかもしれませんが、8%おられるといわれています。12・5人に1人です。どんな考え方を持っても自由ですが、あらゆる人に対して人権を侵害することはあってはならないことだと思っております。そういう方々が、一人一人の日本国民として基本的人権を共有し、この日本において生きていかれるために、われわれ政治は力を尽くしていかねばなりません。それが政治の責務なので、それを否定したり、あるいはそういう方々の思いを傷つけて平然としていくということがあってはなりません」

 「われわれ自由民主党は、間違っていることは間違っているときちんと指摘する。そういうような政党でありたいと思っています。『いろんな考え方があっていいからね』ということが、すなわち自由民主党の懐の深さだと私は認識をいたしておりません。おりません」

 「そして、同性婚等々については、いろんな議論がございます。両性の合意をもって成立をする。そこにのみという言葉が入っておりますが、これをどのように考えるかということについてはいろんな議論があると承知しております。一部の地方自治体において、そういうことを認めるような動きがあることも、また事実であります。一人一人が差別を受けることなく、人としての幸せを実現していく。そういうような観点に立って、この問題には取り組んでまいりたいと考えておるところでございます」

 --「トランプ米大統領とまた『はじめまして』からやるのか」という懸念に対してどう答えるか。トランプ氏とどのようにして関係を築いていくのか。原発政策はどう進めていくべきだと考えるか。

 「どんな人でも初めて会うときはあります。そうでなければ継続性というのはあり得ない。私も防衛庁長官あるいは防衛大臣、農林水産大臣のときに多くの外国の首脳と議論してまいりました。そこにおいて、国益をきちんと踏まえ、そして相手の状況をきちんと認識をし、そして相手に当然の敬意を払った上で、いきなり議論に入ったことが何度もあります。そして初めてであっても、相手がそういう人間であるということを認識をすれば、議論は必ず有益なものになる。得られる成果にも大きなものがあります」

 「もちろん経験がものを言う場合もあるでしょう。しかし、友情と国益は別だということです。要は、わが日本国の総理大臣がどれだけ国益を踏まえ、そして相手の状況を認識して全身全霊で議論するかということです。私は過去の経験から申し上げても、外交というものにおいて、日本の国益を実現することに自信を持っておるところであります」

 「原発政策についてお答えします。わが国のエネルギー自給率は極めて低い状況にあります。これは日本国の存続にかかわる問題であって、私は原子力発電は大きな意義を持っていると思っております。しかし、政府として、あるいは私として、その割合は減らしていかねばならない。そして、稼働する場合には最大限の安心と安全、安心と安全は違う概念でございますので、この2つを確保する必要があると考えております」

 「安心、安全。安全というのは客観的にいろいろな数字が出てくるものでございましょう。まやかしがあっては決してなりません。安心ということについては、どれだけ誠実に地域の方々、国民の方々と向き合うかということが肝要であります。再生エネルギーは増やしていかなければなりません。その不安定性、高コストを除去するために最大限の努力をしていかねばなりませんし、あわせて、蓄電池の技術を発展をさせていくことは極めて肝要です。安心安全を最大限に確保しながら、原発の割合を減らしていくことが必要だと考えております」=(3)に続く

最終更新:8/10(金) 20:38
産経新聞