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椎名林檎も絶賛、チケット入手困難の講談師・神田松之丞の芸に迫る

8/10(金) 18:10配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 高座に置かれた釈台(しゃくだい)と呼ばれる机を張り扇(はりおうぎ)で叩いて調子を取りつつ、物語を読み上げる「講談」。900人以上いる落語家に比べ、「講談師」の数は10分の1以下の80人しかいない状況だという。

 そんな中、一人の講談師の登場によって、100年ぶりの“講談ブーム“が到来していると言われている。それが神田松之丞(35)だ。階級は「二ツ目」で、トップの「真打ち」ではないが、爆笑問題の太田光、椎名林檎などの著名人もその芸をこぞって絶賛、高座のチケットは即日完売してしまう。テレビや雑誌の取材、ラジオの収録もこなす多忙ぶりだ。トップバッターを務めた日の高座は平日にも関わらず満員で、本題に入る前から会場は大爆笑に包まれていた。

■「おっさんは評論家になりがちだ」

 高校時代にラジオで落語を聞き、立川談志のファンになった松之丞。24歳で3代目神田松鯉に入門し、29歳で二ツ目に昇進した。「聴衆もおじいちゃん、おばあちゃんばっかりで。もっと面白くなるのに過小評価されているというか、誰も気付いていないというか。演出次第ではもっと面白くなると、生意気ながら思っていた。宝の山を見つけたみたいな感じがあった。目の前に釈台があって、張り扇でパンパン叩く様子がイメージできなくても、“講談“という言葉を聞いたことがある人は多いと思う。ただ、落語における『笑点』のような、みんなが知っている“核“のようなものがないので、僕がメディアに結構出させて頂いていることで、何となくアイコンになっているのかなと。上手い人がもっといらっしゃるので、その案内人になれればいいと思っている」

 楽しさを共有してくれる女性客を意識する一方、「おっさんは評論家になりがちだ」と指摘する。

 「9割9分のお客様は素敵な人だが、僕はおっさんを敵視している。ある常連のお客様は本当にやっかいで、“マニアがジャンルを潰す“というのはこのことだなと思う。講談は狭い世界で閉鎖的なので色々なことを言われてきた。でも僕はそういう人間と戦ってきたし、1年目から“お前らにやってるわけじゃないよ“と思ってきた。若い人や、ちゃんとしている年配の方に向けてやっているんだと思いながらスベっていた(笑)」。

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最終更新:8/10(金) 18:10
AbemaTIMES