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注目の「植物油」 -アマニ・エゴマ・米油、新油市場170億円超に-

8/10(金) 12:10配信

健康産業新聞

キャノーラ・オリーブ・ゴマを中心とした家庭用植物油市場が1,200億円前後で高位安定する一方で、アマニ油、エゴマ・シソ油、米油を中心とした「新油」市場の規模が拡大。2017年は170億円を超えた。

機能性を有する“食べる油”として、一般食品形態からサプリメントまで、裾野を拡大。相次ぐ大手参入、機能性表示の登場も市場拡大に拍車をかけている。

厚労省発表が市場形成の契機に 広がる原料バリエーション

n-3系脂肪酸を豊富に含む植物油の市場形成が本格化した背景には、2005年の厚労省発表がある。一般的なサラダ油などに多く含まれるn-6系脂肪酸に対して、n-3系脂肪酸が欠乏傾向にあることが指摘され、「日本人の食事摂取基準」に摂取目標が設定された。加えて、消費者庁が行った「食品の機能性モデル事業」で、「心血管疾患リスク低減」「血中中性脂肪低下作用」「関節リウマチ症状緩和」に対して、n-3系脂肪酸は、“機能性について明確で十分な根拠がある”というA評価を受けたことも追い風となり、市場拡大に拍車が掛かった。

新油市場、200億円にリーチ ネクストオイル続々、機能性表示も登場

日清オイリオグループの定点調査によると、アマニ油、エゴマ・シソ油、米油を中心とした「新油」市場は170億円超で、2014年(90億円)から倍増している。“食べる油”“サプリ的オイル”として、サプリメントから一般食品形態まで、さまざまな分野での採用が相次ぐ。「ネクストオイルが続々登場しており、中食・外食分野においても、新たな用途開拓が進んでいる」という。α-リノレン酸を関与成分とする機能性表示食品を上市したことも市場拡大を後押した。さらに、アルガンオイル、サチャインチ、チアシードなど、スーパーフードでブレイクした素材のオイル製品が注目を集めており、200億円市場への下地が整った。

新油市場のなかでも伸長著しいのは、アマニ油だ。日本製粉をはじめ、日清オイリオグループ、キユーピー、J-オイルミルズなど、大手各社がアマニ配合商品を積極展開、機能性表示食も登場している。先月行われた「アマニフォーラムセミナー」では、日本製粉が、世界のアマニ生産量は300万tにまで拡大したことを解説。一大生産地であるカナダでは、550種以上におよぶアマニ製品が流通しており「カナダでは、アマニ食品=健康の認識が根付いている」という。同社では、「サプリメント分野のみならず、ナチュラルローソンや大手ベーカリー、老舗和菓子屋でアマニの採用が進んでいる」とした。

新規植物油に注目

新油市場においては、サチャインチ、カメリナ、チアシード、ヘンプ、アルガンなど、“ネクストオイル”が続々登場。スーパーフードとしてヒットした素材のオイル製品の提案が目立っている。

最終更新:8/10(金) 12:10
健康産業新聞