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セクハラ相談員は「触られたくらいで」と言い放った。大学はハラスメントに対応できるのか

8/10(金) 7:10配信

BuzzFeed Japan

大学での性差別、不正、ハラスメントが相次いで発覚している。対応してもらえるはずの学内の相談機関で、二次被害に遭うケースもある。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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東京医科大学が、入試で受験生の得点を調整して、女子の入学者数を抑えていた問題。公平であるはずの試験で、不正や差別がまかり通っていたことに衝撃が広がっている。

日本大学では、女子部員にパワハラをしたと報じられた応援リーダー部(チアリーディング)の女性監督が8月9日付で解任された。女子部員が学内の保健体育審議会に解決を求めた際には、対応しなかったという。

一般的に大学は「正義」や「良識」が貫徹しているようなイメージがある。しかし、今年に入ってからだけでも、大学での差別や不正、ハラスメントは相次いで発覚している。

早稲田大学文学学術院では、元大学院生の女性(27)にセクハラやパワハラをしたとして、指導教員だった教授が7月27日付で解任された。女性が大学に被害を申し立てていた。

「人間以下」と見下された

教授は、文芸評論家として知られる渡部直己氏。問題発覚後、退職届を早大に提出していた。早大は調査委員会を設置し、事実確認を進めていた。

女性は2017年4月、渡部氏から「課題を見てやるから」と研究室に呼び出されたが、指導はしてもらえず、食事に連れて行かれた。渡部氏は、入学に際して便宜をはかったことを示唆し、「入学する前はお前は人間以下だった」と見下す発言をしたという。

食事をしながら渡部氏は「卒業したら女として見てやる」「俺の女にしてやる」とも発言。女性は怖くなり、店を出てすぐに友人たちに相談した。

研究室の別の教員にも相談したが、取り合ってもらえず口止めされたという。指導教員は変更されたが、大学への不信感と精神的苦痛から授業に出席することができなくなり、2018年3月に中退した。

話を聞いたのに......

その後、やはり事実を明らかにすべきだと感じ、4月に早稲田大学の「ハラスメント防止室」に電話をした。電話に出た相手は名乗らず、面談に父親の同席を希望しても、当初は「来ないほうがいい」と言われた。

後ほど送られてきた面談の日時を伝えるメールには「中退をされた場合には、申し立てをお受けできない場合もあります」とあった。

女性はBuzzFeed Newsの取材に「ハラスメントがあったから中退を余儀なくされたのに、中退したら申し立てる資格を失うなんておかしいと感じました」と話す。

面談には父親が同席することが認められたが、録音は拒否された。

「相談員は女性で、派遣雇用だったようです。1時間半くらい話しましたが、書き取りが追いついておらず、書き間違いも多かった。最後に『では苦情申し立て書を作成して提出しに来てください』と言われ、力が抜けました。提出しても、中退していたため不受理になるかもしれない、とのことでした」

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最終更新:8/10(金) 7:23
BuzzFeed Japan

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