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プロの土木技術で被災宅再建支援 専門家が倉敷・真備で本格活動

8/10(金) 0:16配信

山陽新聞デジタル

 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区の復興に向け、土木建築を専門とする民間組織が活動を本格化させている。全国の災害被災地で活動してきた人たちでつくる「プロボノ集団真備ベース」はその一つだ。工具類を駆使して被災家屋の再建作業を手助けする一方、被災住民対象の講習会を開催し「プロ」のアドバイスでサポートしている。

 7月31日夜、真備町地区の二万小で初めて開かれたプロボノ集団主催の講習会。メンバーは、家屋の床板を剥がす際に使うバールのほか、泥水を吸引する掃除機、床を乾燥させる送風機といった作業に欠かせない工具の使い方を説明。壁、柱のカビの除去や浸水した床下の消毒方法については「消石灰は使わず塩素系除菌漂白剤や逆性せっけんを」などと助言した。

 被災住民ら約70人が参加した。自宅が2階床上まで浸水した男性(50)は「自宅は床下の泥出し作業が残っている。工具の使い方がとても参考になった」と話した。

 プロボノ集団は土砂や流木を重機で搬出する「DRT JAPAN」、床下の泥出しに必要な床板剥がしを得手とする「風組関東」など四つの組織で構成し、東日本大震災や熊本地震の被災地でも活躍してきた。メンバーの一人、奥原行雄さん(63)=倉敷市=の地元を支えようと真備町地区に集結した。

 「災害ごみの搬出が終わると、住宅再建のために床板剥がし、床下の泥出しといった専門的なニーズが増えてくる」と奥原さん。

 これまでに九州、関東などから駆け付けた延べ400人が活動した。重機を使った災害ごみ、泥の撤去を行うほか、床板剥がしは1日2軒のペースで請け負っており、講習会は市社会福祉協議会と連携し、作業の合間を縫いながら今後も定期的に開く考えだ。

 奥原さんは「被災家屋は極めて多く、ボランティアは足りないと感じている。技術を持っている人たちに協力を呼び掛けたい」としている。

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