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アニメ制作企業の2017年収入高合計は2000億円超、過去最高を更新

8/10(金) 18:35配信

帝国データバンク

地域経済における活性化策のひとつとしてアニメが無視できない存在にも

 これまで「サブカルチャー」の一コンテンツだったアニメが、近年映像文化としての地位を確立してきた。2017年のアニメ産業をみると、テレビアニメでは『けものフレンズ』が、同年における流行語大賞にノミネート。劇場版アニメでも『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』などのヒットにも恵まれた。また、2012年初放映のアニメ『ガールズ&パンツァー』の舞台となった茨城県大洗町や、2016~17年放映のアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台となった静岡県沼津市では、同作品を動因とした観光入込客による消費で経済波及効果が認められるなど、地域経済における活性化策のひとつとしてアニメが無視できない存在となりつつある。

 こうしたなか、動画配信大手によるアニメ制作への新規参入など、アニメ産業を巡ったビジネス面での動きも相次いでいる。

 帝国データバンクでは、信用調査報告書ファイル「CCR」(170万社収録)ほか外部情報をもとにアニメ制作を主業とする企業を抽出し、2018年7月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)に収録されている255社の集計・分析を行った。なお、同様の調査は2017年8月に続き3回目。

アニメ制作企業の1社当たり平均収入高、7年ぶりに8億円台へ回復

 アニメ制作企業は、2018年7月時点で255社判明。本社所在地を都道府県別にみると、アニメ制作企業の約9割が「東京都」に本社を置いていた。また、企業規模別では収入高、資本金、従業員数ともに中・小規模の企業が過半を占めた。設立年別では、2000年以降に設立された企業が150社を占め、全体の約6割を業歴が浅い新興制作企業が占めた。

 2017年(1月期~12月期決算)のアニメ制作企業の収入高合計は2037億2100万円。調査開始後初めて2000億円を突破し、過去最高を更新した。また、同年の平均収入高は8億800万円となり、2010年以来7年ぶりに8億円台へ回復。制作態様別でも、元請・グロス請企業が3年連続で、専門スタジオでも3年ぶりに、それぞれ前年を上回った。

 前年比収入高では「増収」が39.6%となり、3年ぶりに前年を上回った。利益面でも「増益」が54.9%で、全体の約5割が増益を果たし、過去5年間で最高となった。

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