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アマゾンや競合ブランドに勝つ! ZARAの新たな戦略とその3つのメリットとは

8/10(金) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

・ZARA(ザラ)は世界2000店舗で店舗から商品を発送するサービスを開始する。

・オンラインで在庫切れになっていても、近くの店舗に商品があれば注文を受け、店から直接顧客に発送するという。

・この新たなシステムの導入によって、同社は在庫をよりうまく調整することができるようになる。

ZARAは、オンラインでの競争に店舗を利用し始めた。

インディテックス(Inditex)が所有するZARAは、オンラインで注文を受けた商品を店舗から直接発送する新たなシステムを導入する。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

オンラインで在庫切れになっていても、近くの店舗にあれば、顧客はオンラインショップから注文することが可能で、商品は店舗から直接発送されるという。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、この新システムは2018年末までに運用開始される予定で、アメリカを含む世界2000店舗で展開される。

「わたしたちにとってこれは、実店舗とオンラインストアの在庫を完全に統合するという非常に戦略的なものです」インディテックスの会長兼CEOのパブロ・イスラ(Pablo Isla)氏は6月、アナリストに語った。

この新システムには、3つのメリットがあると考えられる。1つは、店舗の近くに住んでいれば、顧客は注文したアイテムをより速く受け取ることができるだろうということ。オンラインショッピングの時代にあっても、実店舗が共存できるという利点もある。そして、ZARAはその在庫をよりうまく調整できるようになるということだ。

このよりスピーディーな配送オプションは、ファストファッションのASOS(エイソス)や、迅速な配送を武器にアパレル市場に食い込もうとするアマゾンといった競合他社としのぎを削るZARAにとって、重要な意味を持つだろう。

だが、中でも極めて重要なのは、小売業界が頭を悩ませる大きな問題の1つである“在庫“の管理がしやすくなるという点だ。

ASOSやBoohoo(ブーフー)といったオンラインの競合が毎週、数千もの新たなアイテムを投入する中、実店舗を持つ小売業者は常に流行の最先端を追い続けられるか、流行遅れになるかのプレッシャーにさらされている。その結果、大量の在庫を抱えてしまうケースもある。

その極端な例がH&Mで、H&Mは40億ドル(約4500億円)近くもの在庫を抱えている。これらの在庫は、新商品として店内に陳列されているか、セール品コーナーに並べられているかだ。

実店舗とオンラインストアの在庫を統合することで、ZARAは同時に両方のプラットフォームで需要と供給をマッチさせ、大量の在庫を抱えるリスクを回避することができる。


[原文:Zara has a new tactic to compete with Amazon and Asos]

(翻訳、編集:山口佳美)

最終更新:8/10(金) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN