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「受験生は物じゃない」東京医大問題で緊急集会

8/10(金) 20:50配信

BuzzFeed Japan

東京医科大学が医学部医学科の一般入試で、女子や浪人を重ねた男子受験者に不利になる点数操作をしていた問題で、大学教授や医師、弁護士、国会議員らが8月10日、参議院会館で緊急集会を開いた。報道直後から抗議を呼びかけてきた作家の北原みのりさんは、東京医大を受験した女子学生やその家族のメッセージを読み上げた。【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

当事者「受験生は物じゃない」

東京医大を受験した当事者の学生は「医学部の入試はフェアで点数勝負、実力が物を言う世界と信じておりました」と訴える。

「受験生は物じゃありません。東京医大の入試会場に集まる受験生には背景があります。ここまで来るのに、どれほどの努力や苦労、我慢、葛藤があったのか」

「また、女性の入学者の人数の調整は暗黙の了解だったという医療関係者はいますが、受験生はそんなことを思って受験していません」

「合格比率を見て、『女性は数学が苦手だから』という迷信を無理やり納得し、『物理や化学が簡単で生物が難しかったからしょうがないよね』という根拠のない話を掻き集め、だから女性がこの大学に少ないのだと思って、受験するしかありませんでした」

「まさかその裏で、このような操作が長期にわたって行われていたとは、思ってもいませんでした」

「傷つけられたのは受験者だけではありません。社会の信頼、人々の気持ちを踏みにじりました。事実を明らかにし、まずは不正が行われた年度の点数をすべての開示することを求めます」

受験生の母「娘の頑張りは切り捨てられるのか」

別の元受験生も「性別や年齢といった、属性による差別的な入学者選抜の噂は当初から耳にしていた」という。「しかし、この現代にここまであからさまな差別が横行していたことには怒りを覚えます」

「大学側は十分な労働力の確保を(不正操作の)名目としていますが、なぜ女性医師を有効に活用するという工夫をせず、安易な方法に出たのでしょうか。この問題の根底には、やはり医師の過剰労働という点があるのは明らかです」

「今回の問題は、これまで人々が目をそらし続けてきた医療の歪みが形になったものだと思います。だからこそ、私も声をあげることにしました」

受験生を見守る家族からも怒りの声が上がっている。

娘が受験した母は「考えられないことが起きた。何もしていないのに何十点も差をつけられるなんて、彼女(娘)の頑張りは切り捨てられるのか」と訴える。

「娘は自分で人生を切り開いていくんだと医学部受験を選んだ。彼女がドクターになろうとした時に、女性だからと切り捨てられる職場であるのはあまりにも気の毒だ」

「とにかく明らかにして欲しい。家庭の背景はそれぞれだと思うが、様々な立場の人の声を聞いてほしい」

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最終更新:8/13(月) 13:21
BuzzFeed Japan