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給食用に“期限切れ”肉出荷…「腐ってるわけじゃない」音声データ入手で分かったあきれた実態

8/10(金) 22:18配信

FNN PRIME

「賞味期限切れを売るんだよ!」音声データを独自入手

東京・品川区にある食材会社「由起食品」に、8月10日、保健所の立ち入り調査が行われた。
賞味期限が切れた鶏肉を品川区や大田区などの小中学校に給食用として出荷していたという。

【画像】賞味期限切れを示す“証拠”映像も…

FNNが独自に入手した音声データには、子供たちの食を預かる食品業者とは思えないやり取りがおさめられていた…。

由起食品の幹部(音声データ):
賞味期限切れを売るんだよ。

社員(音声データ):
まっとうな商売しましょうよ。まっとうな商売。

賞味期限が切れた食材の販売をめぐり、言い争う会社幹部と現場の社員とみられる人物の声が記録されていた。

社員(音声データ):
(賞味期限が)切れたものを仕入れちゃまずいでしょ。

由起食品の幹部(音声データ):
向こうが安く売って使えるやつを無駄にする必要ないだろうよ。

期限切れでも使えるものは売ればいいという利益優先の姿勢がうかがえる。

鶏肉が賞味期限切れであることを示す映像も…。

賞味期限切れを示す“証拠”映像も…

段ボールに貼られたシール。

国産若鶏の賞味期限はおととしの9月14日。

ところが映像が撮影された日付を示すために並べられた新聞はおととし12月10日の日付。

会社の実態を知る関係者は「(賞味期限切れが)最大で半年近いものもありました」「おっかないというか怖いですよね」と語る。

由起食品は、もともとは冷蔵用で、その後冷凍した鶏肉を食品会社から購入。

中には冷蔵用としての賞味期限が過ぎた肉もあり、仕入れ価格は1キロ300円と通常の半分以下だった。その鶏肉を由起食品は通常より4割ほど安い1キロ700円で売っていたという。

5月以降“期限切れ”出荷なしと強調も学校に説明なし

消費者庁は、冷蔵から冷凍など食品の保存状況が変わった場合、賞味期限を改めて設定するよう求める通達を出していたが、由起食品はそれを怠っていた。

由起食品側の責任者は「5月頭からもうこのような鶏は安心で良い食材ではあったんですが、一切やめようということで、この鶏の取り扱いはやりません」と強調した。

由起食品に食材を納品していた会社は「(賞味期限の表示は)製造メーカー(由起食品)がやることであって、私どもはメーカーじゃないから勝手に賞味期限を変えるわけにはいかない」と話す。

一方、FNNが入手した音声データには幹部のこんな発言も…。

由起食品の幹部(音声データ):
腐っているわけじゃないんやから。向こうだってそんな悪い商品あれしてるわけじゃないから、みんな冷凍にするんだからよ。

まるで賞味期限切れでも冷凍にすれば安全だととられかねない発言だ。

由起食品の幹部(音声データ):
絶対事故が起きないように100%な。

社員(音声データ):
そういうのなら買わない方が賢明ですよ。

そして…。

由起食品の幹部(音声データ):
何かあった時には困るからね。やめましょう。

今年5月以降は期限切れの鶏肉を出荷したことはないと言うが、由起食品側は小中学校に事前の説明はしていなかった。

由起食品側の責任者は、「子供の食を預かるという立場で、こんな大騒ぎを起こして大変申し訳なく思っております」と話した。

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最終更新:8/10(金) 22:23
FNN PRIME