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翁長知事が残した言葉「ウチナーンチュが心一つに闘うとき大きな力になる」 土砂投入許さない県民大会 

8/11(土) 11:19配信

琉球新報

 米軍普天間飛行場の県内移設に伴う名護市辺野古の埋め立て阻止に向けた「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」(辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議主催)が11日午前、那覇市の奥武山公園内で開かれた。主催者発表で7万人が参加した。

 3万人以上の結集を目標とした大会は、8日に急逝した翁長雄志知事を哀悼する思いも重なり、午前10時の開場とともに多くの人々が続々と会場入りした。参加者は「県民は諦めない」などと書いたメッセージボードを掲げ、翁長知事が表明した埋め立て承認の撤回を支持する民意を示した。

 大会では、沖縄防衛局が辺野古地先への土砂投入を17日にも開始すると県に通知した事態に対し「沖縄県民の民意を踏みにじり、環境破壊につながる違法工事を強行し続けている」として、建設計画の断念を要求する8・11県民大会決議を採択した。



 参加者は辺野古の海と空をイメージした大会カラーの青色とともに、喪章や黒いリボンを身に着けて翁長雄志氏への追悼の意を示した。冒頭に1分間の黙とうをささげ、新基地建設阻止の公約を最後まで貫いた翁長知事の意思を受け継ぐ決意を確認した。

 翁長知事の息子の翁長雄治那覇市議が登壇し、知事が生前、「沖縄は試練の連続だ。しかし、一度もウチナーンチュとしての誇りを捨てることなく闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つにして闘うときにはおまえが想像するよりもはるかに大きな力になる」と何度も口にしていたとことを明かし、「翁長雄志に辺野古新基地建設が止められたと報告できるようにみなさま頑張りましょう」と呼び掛けた。

 県知事職務代理者の謝花喜一郎副知事は、翁長知事が入院中も埋め立て承認の撤回を堅く決意していたことに触れた上で、「まさに闘いがここからというところで志半ばで病に倒れ、無念だった。この遺志を受け止め、阻止に全力で取り組む」と強調した。さらに撤回については「聴聞の審理が取りまとめられている。県政をお預かりしている我々として辺野古に新基地を造らせないという知事の熱い思いを受け止め、引き続き毅然として判断していく」と決意を示した。

 城間幹子那覇市長は翁長知事と高校で同級生だったことを明かした上で「彼の沖縄に対する強い思いをいろいろな形で耳にしてきた。沖縄に対する思いは少しもぶれていない。ウチナーンチュの心の寄り添ったウチナーンチュの心を体現、表現する行動をしていきた。残念ながら見届けることはできなかったが、私たちにそれが託されている」と力を込めた。その上で「承認撤回に向けて、あと一息手の届きそうなところにあって、無念でならなかったと思う。それぞれの立場で遺志を引き継いでいきたいと思う」と話した

 壇上には翁長知事用のいすが用意され、県民大会でかぶる予定だった青色の帽子が置かれた。沖縄県による撤回を後押しする大会決議では「沖縄県民の命とくらし、沖縄の地方自治と日本の民主主義と平和を守るためこの不条理に全力で抗い続ける」と宣言した。【琉球新報電子版】

琉球新報社

最終更新:8/12(日) 19:12
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