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悪夢の8・10にスマイル0封!阪神・メッセ、対DeNA6戦全“笑”

8/11(土) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、DeNA1-3阪神、15回戦、阪神11勝4敗、10日、横浜)無念の思いで球場を去った“あのとき”から、1年-。この日は苦しみながらも、七回までマウンドを譲らなかった。メッセンジャーが、横浜スタジアムで仁王立ち。119球の熱投で、自身3試合ぶりの11勝目をつかみ取った。

 「いま知った。全然知らなかった。もう過去のことだから、忘れていたよ」

 8月10日。昨年は巨人戦(東京ドーム)で打球を足に受け、右腓骨を骨折した日だ。思わず自分のスマートフォンで日付を確認した。

 1球に集中し、耐えた。一回は3者凡退も、以降は自慢の制球が定まらかった。それでも要所で緩急をつけ、本塁は踏ませない。6回で102球だったが、七回もマウンドへ。二死一、二塁を背負ったが、3ボールからの4球目。渾身の144キロ直球で、ロペスを遊飛に打ち取った。

 DeNA戦は今季6戦6勝。「なんでかわからない」と笑うが、無類のハマキラーぶりを発揮。金本監督も「きょうの調子でね、7回0点というのは、二重丸もいいところじゃないですか」と脱帽。不調でも、なんとかしてくれる。だからこそエースだ。

 手術を受けた右腓骨にはボルトが残ったまま。オフにしっかりトレーニングし、今季に備えるために除去手術は受けなかった。柱としての自覚。打っても二回二死二、三塁で右前適時打を放った。13日で37歳になるが、投げて打って、チームを鼓舞した。

 月間防御率・6・08だった7月の流れを変えるべく、前日9日に恒例の取材対応をしなかった。ゲンを担ぐのがメッセ流だが、骨折したときも同じだった。キャッチボールを再開したとき、投じたのは背番号と同じ「54」球。初のブルペン投球でも「54」球だった。登板前日にラーメンを食べるのは変わらないルーティンだが、調子が悪いときは試合中でもパンツをはき替える。チームや自分のためなら、どんなゲンも担いできた。

 「アシタ、アサッテ、ガンバリマスネ!!」

 おなじみとなった流暢な日本語に横浜のファンも大喜び。身も心も黄色に染まったエースが、今年は最後までフル回転する。

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