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東京のタワーマンションに住むって実際どうなの?~後編~

8/11(土) 12:15配信

LIMO

今回の記事では、前回の記事に引き続き、東京のタワーマンションにまつわる「実際にどうなの?」という疑問について解説していきます。

1. タワーマンションの低層階はお得って本当?

タワーマンションは、一般的には高層階ほど価格が高くなる傾向にあります。その理由は「眺望の良さがタワーマンションの最大の魅力であるから」にほかなりません。しかし、低層階にもメリットがあります。それは、高層階よりもリーズナブルな価格で購入しているにもかかわらず、同じように豪華な共用施設を使えるという点です。

多くのタワーマンションにはジム、シアタールーム、ライブラリー、プールなど、通常のマンションにはないような施設が多く設置されています。また、眺望が良い高層階に住むことができたとしても、中には、毎日同じ景色を目にしていると飽きてくるという人もいらっしゃいます。

つまり、眺望にさほどこだわりがないという人は低層階に住み、必要な時にスカイラウンジからの眺めを堪能すれば、非常にお得にタワーマンションならではの良さを楽しむことができるというわけなのです。

2. 高層階は電波が繋がらないって本当?

携帯電話の基地局は、多くの場合、地上20m~40mほどの鉄塔などに設置されているといわれています。そのため、タワーマンションの高層階になると、電波が届きにくいというケースもあるようです。ただ、一概にはいえませんので、この点については、実際にマンションの内見時にチェックしてみることをおすすめします。

なお、もし本当に電波がつながりにくかったという場合は、まずは契約しているキャリアに相談をしてみましょう。ほとんどの場合「仕方がない」で済まされてしまうことはなく、キャリアが何らかの手を打ってくれる可能性は充分にあります。このため、本当につながりにくくても、契約を考え直すほどの大きな問題ではないと考えてよいでしょう。

3. タワーマンションって耐震性は大丈夫?

高層建築物で気になるのが耐震性ですが、タワーマンションの耐震性については、十分に安心できるレベルといえます。というのも、戸建と違い、マンションを建てる際には、支持層と呼ばれる強固な地層に何十~何百も杭を打ち込み、建物を固定するからです。このため、地震の際に起こる「液状化」でタワーマンションが傾くということは、ほとんど考えられません。

なお、液状化が起きると、建物は無事でも、水道管などのライフラインが絶たれる可能性は否定できません。ただ、タワーマンションのように数十~数百世帯がまとまっている場所においては、ライフラインの復旧整備の優先順位が高く設定されることが多いといわれています。しかもひとつの建物に対しての再整備となりますので、戸建のようにひとつひとつの建物に対してライフラインを再整備するのに比べると、ずっと早く復旧する可能性が高いのです。

 3-1. 杭を打っていないマンションもある

なお、タワーマンションの中には、まれに支持層に杭を打たずに建築されているものがあります。この方式は、ベタ基礎(直接基礎)といわれ、非常に硬い地盤の上に立っているため、杭を打つ必要がないときに用いられる工法です。決して手抜きや欠陥というわけではありませんので、ご安心ください。ベタ基礎のタワーマンションとしてはTHE TOKYO TOWERS(ザ・トーキョー・タワーズ)が有名です。

THE TOKYO TOWERS(ザ・トーキョー・タワーズ)は58階建てのマンションですが、マンションの地下約16mに堅牢な支持層があり、その上にコンクリート基礎(コンクリートスラブ)を作って建てられています。ちなみにこのコンクリートスラブ(マットスラブともいいます)は、約4mとマンションの階高よりも厚みがあり、マンションの全面に配置されています。

ベタ基礎と杭、どちらの工法を用いたタワーマンションでも、耐震性に対して心配はいりません。東日本大震災の際にタワーマンションをはじめとした高層建築物が大きく揺れたという声を聞いたことがある方は多いと思いますが、実は、高層建築物は大きく揺れることで地震のエネルギーを吸収しています。このため、タワーマンションは大地震でも倒壊する心配はほとんどなく、戸建と比べても、大きな耐震性を誇っているということができます。

なお、最近は免震や制振など、さらに地震に強い構造を備えたタワーマンションも分譲されているようです。

 3-2. 地震の時、エレベーターってどうなるの? 

タワーマンションで気になるポイントとしては、「地震の際にエレベーターが使えるのかどうか」という点があげられます。これについていえば、基本的に、大地震の後はいくらタワーマンションといえども、しばらくエレベーターを使うことはできません。

東日本大震災の際、「高層マンション難民」という言葉が生まれたことに証明されるように、マンションのエレベーターが長期間使えないと、上り下りが大変なことから、部屋からあまり出たくないという状態が続くことになります。タワーマンションの高層階に住むならば、3日から1週間程度の水、保存食、コンロ、懐中電灯などを常備しておいたほうがよいでしょう。

なお、タワーマンションのエレベーターは、普通のマンションのエレベーターに比べ、極めて厳しい設置基準で取り付けられています。このため、たとえ震度6を超える地震であっても、エレベーターが落ちることはないといわれています。また、地震の際には、すぐに近くの階にエレベーターが止まるように設計されているので、閉じ込められたまま避難をすることができないということはないと思ってよいでしょう。

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最終更新:8/11(土) 12:15
LIMO

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