ここから本文です

9人乗り 防災ヘリ墜落 ぐんま県境稜線トレイル視察中 低空飛行「機体の字 見えた」

8/11(土) 6:02配信

上毛新聞

 10日午前10時すぎ、9人が乗った県防災ヘリコプター「はるな」(天海紀幸機長)が飛行中に消息を絶った。捜索していた航空自衛隊ヘリが午後2時45分ごろ、中之条町のガラン沢周辺の山中に墜落しているのを発見した。空自は機体の残骸の周辺で乗員とみられる8人を見つけ、うち病院に運ばれた2人の死亡が確認された。6人の容体は不明で、残る1人は見つかっていない。

◎突然の惨事 言葉失う

 「機体の『群馬県』の文字がはっきり見えた」―。中之条町で10日起きた県防災ヘリ「はるな」の墜落事故。事故前、近くを飛ぶヘリを目撃していた人たちは突然の惨事に青ざめた。警察や消防の指揮本部が置かれた長野県のホテルには群馬県内各地から消防隊が集まり、救助活動は夜まで続いた。

 群馬県との境にある長野県山ノ内町の渋峠ホテル。事故の指揮本部が設置され、警察や消防、報道陣などが殺到して物々しい雰囲気に包まれた。

■音、ハーレーのよう

 ホテル前でモモを販売していた果樹園経営の男性(61)=同町=は午前10時ごろ、長野方面から群馬方面に向けて飛ぶヘリを目撃した。「ハーレーのような大きな音を立てながら、機体にペイントされた『群馬県』の文字がはっきり見えるほど低空でホテルの上を飛んでいた。こんなに低く飛んでいるヘリは初めて」と驚いた様子で話した。

 一緒にモモを販売していた男性(50)=長野県中野市=は「群馬方面へ行った後にいったん音は消えたが、旋回しているような音が再び聞こえた」と振り返った。

 ホテル付近を散策していた東京都内の60代女性は、救助や報道のヘリが次々と飛んでいくのを見た。「こんなのどかな場所で墜落するとは思っていなかったので、信じられない」と声を落とした。

 消防職員や警察官ら22人でつくる捜索隊は午後6時ごろ、搭乗者の救助のため渋峠ホテルを出発し、現場へ向かった。同6時50分ごろには後発隊の31人も出発したが、日没による視界不良の影響で同7時55分ごろに捜索隊の撤収を決めた。11日は日の出から消防と警察、自衛隊が7人の救助に当たる。

1/4ページ

最終更新:8/11(土) 6:02
上毛新聞

Yahoo!ニュース特設ページ