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大学のハラスメントは握りつぶされてきた。絶対的な序列から逃れられない

8/11(土) 8:02配信

BuzzFeed Japan

大学でのハラスメントが相次いで発覚している。大学の構造そのものが、ハラスメントを解決しにくくしている、という指摘がある。大学のハラスメント対策と向き合ってきた専門家に聞いた。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

性犯罪の被害者と加害者が考えていることはこんなにも違っていた

東京医科大学が医学部医学科の一般入試で、受験生の得点を調整していた問題。内部調査委員会は報告書で、このように指摘した。

「女性の受験生について、ただ女性だからという理由だけで不利な得点調整を行うことに関しては、もはや女性差別以外の何物でもない」

早稲田大学大学院は、大学院生だった女性にセクハラやパワハラをしたとして、7月27日付で男性教授を解任した。香川大学は、男性教授がTwitterで「趣味はセクハラです」といった投稿をしていたことを発表した。秋田看護福祉大学でも、女子学生2人にセクハラ行為をしたとして、男性准教授を8月3日付で懲戒免職処分にした。

なぜ、大学という高等教育の場で、性差別やハラスメントが起きてしまうのか。

大学のハラスメントと20年以上向き合い続けている、横浜国立大学都市イノベーション研究院教授の江原由美子さんは、BuzzFeed Newsにこう話す。

「『まさか大学で』『まさか教授が』と思われがちなことこそ、ハラスメントや不正の解決を難しくする、大学特有の構造なのです」

大学は性差別に満ちている

江原さんは、学生時代を含めると、大学社会に身を置いて48年になる。

「セクハラ」が流行語大賞になった後の1992年、東京都立大学の人文学部助教授となり、学内のハラスメント対策に力を注いだ。1997年に共著『キャンパス性差別事情』に寄せた文章は、このように始まる。

大学社会も、他の社会領域と同じく、性差別に満ちている。

大学社会の構成員のうち重要な意思決定に関わる管理職や教員は、圧倒的に男性によって占められており、女性は学生や大学院生・非常勤職員など、相対的に地位が低い構成員に多い。

このように、大学社会は、他の社会領域と同じく「男性支配」の社会である。

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最終更新:8/11(土) 8:02
BuzzFeed Japan

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