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IT駆使で作業効率アップ 岩手・二戸の営農組合

8/11(土) 10:36配信

デーリー東北新聞社

 岩手県二戸市の「金田一営農組合」(五日市亮一組合長)が、トヨタ自動車が開発した農業IT管理システム「豊作計画」を導入し、作業効率のアップに取り組んでいる。各水田のデータや作業計画などをデータベース化して無駄を省き、経営の効率化や所得向上につなげる考え。同システムの導入は岩手県内では初めて。

 近年、農家の高齢化で耕作依頼は増加しており、組合は作業員約10人でコメ25ヘクタールなどを作付けした。ただ、小規模な水田が分散しているため、現場の状況把握や情報共有が難しいという課題があった。

 システムは、トヨタが自動車事業で培った生産管理手法や改善ノウハウを農業分野に応用し、営農に必要な情報を一元管理する。入力されたデータに基づき、計画に沿った日々の作業内容をスマートフォンやタブレットを通じて作業する人に指示する。

 また、トヨタの社員が現地を訪れ、年5回をめどに直接指導も実施。7月下旬には同社アグリバイオ事業部の担当者が組合を訪問して、組合員にシステムの活用方法などを伝えた。

 五日市組合長は「その時々で細かい作業の追加はあるが、大まかな計画が示されることで負担軽減になり、情報共有もしやすくなった」と導入の意義を強調。組合には20~30代の従業員が多いといい、「若い人はスマートフォンの使い方もすぐ覚えるので、分かりやすく目標を伝えることができる。データを蓄積して来年以降の計画作成に生かしたい」と意気込む。

 システム導入費など事業にかかる約90万円の半分は県が補助。県北広域振興局二戸農林振興センターの担当者は「今回のケースをモデルとして、他の分野にも取り組みが広がれば」と期待した。

デーリー東北新聞社