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【インタビュー】井上喜久子は細胞レベルで“17歳”? 肌年齢チェックなど身体測定をしてみた

8/12(日) 12:00配信

アニメ!アニメ!

2018年7月よりオンエア中の『はたらく細胞』は、擬人化された細胞たちが体内で活躍する様子を描いた作品。さまざまな細胞たちが怪我や病気に立ち向かう姿がコミカルかつ、わかりやすく描かれている。中でも印象的なキャラクターが、一見おっとり、でも実は……な意外な一面を持ったマクロファージだろう。

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そこで今回は、マクロファージを演じる井上喜久子さんにインタビューを敢行。作品の見どころや感想はもちろんだが、“永遠の17歳”しても知られる井上さんだけに、自身の若さや健康の秘訣、そして謎多き“17歳教”についてもズバリと切り込んだ質問をぶつけてきた。井上さんのほがらかにしてしなやかな人柄に秘められた、“17歳教”教祖としての苦悩や信念とは――。
さらに17歳を維持し続ける井上さんの秘密に迫るべく簡易的な“身体測定”も実施。驚きの結果が明らかとなったので、インタビューと合わせてご覧いただきたい。
[取材・構成=馬波レイ]

TVアニメ『はたらく細胞』

TOKYO MX・MBS・BS11ほか各局にて毎週土曜日より放送中
各サイトにて毎週月曜日より配信中
■幼稚園の先生になれたのがとっても嬉しかった
――『はたらく細胞』は体の中の細胞たちを擬人化した作品ですが、作品に触れたときの第一印象は?

井上喜久子さん(以下 井上)
オーディションのときに初めて読ませていただいたのですが、「す~っごくおもしろいなぁ~」と思いました。ありきたりかもしれませんけど、なんておもしろくてためになるコミックスなんだろうって。

――体の中で行われているということは自覚しにくいですが、物語になるとすんなり入ってきますよね。オーディションはどのキャラクターで受けたのですか?

井上
「マクロファージ役を受けてください」というオファーがあって音声を録らせていただきました。言葉の響きもキャラ絵もとっても可愛くって嬉しくなったのですが、セリフを読んだらニコニコしながらバッサバッサとバイキンたちを殺していくキャラクターだったので……余計に嬉しくなりましたね(笑)。ありきたりのお姉さんではなくて、二面性がある面白い役柄だと感じたので、気合いを入れてオーディションを受けさせていただきました。


――マクロファージという役柄についてどう思われました?

井上
コミックスだけではなく、スマホで実際のマクロファージについて調べてみましたけど……とても難しくて。「へぇ~! ふ~ん! すっご~い!」って(笑)。なので、それが自分の知識として身につくことはなかったのですけど、だからマンガになっているんだ! と気付かされましたね。

――役柄を演じるにあたって意識されていることは?

井上
メインで一番頑張っている赤血球ちゃんは常にあちこち駆け回って大変そうにしていますけど、マクロファージは一歩下がったところでお茶を飲んでいたりするんです。
だから私自身もみんなをちょっと俯瞰した位置で見ることができるような感じ。たとえるなら、VIPルームでお茶を飲んでいるような(笑)。


――(笑)。

井上
みんなが働いているのにズルいかもしれませんけど、そうやってのんびりできるのが嬉しいです。私も17歳とはいえ、肉体的には年季が入っちゃっているので、ちょっとラクしてもいいかなって。うふふ。

――マクロファージの役割としては、体内の掃除屋さんに加えて、赤芽球を赤血球へと育てることも担っています。

井上
そこのシーンが大好きで! お話の中では幼稚園の先生みたく描かれているんですけど、とにかく赤芽球ちゃんがかわいい!
幼稚園の先生って自分の中ではすごく憧れていて、「せんせー、せんせー!」と呼びかけられたときは、演じながらすごくキュンキュンしちゃいました。
ほかの作品でも先生役を演じることは多かったんですけど、意外に幼稚園の先生って演じたことがなくて。(頭の上に手をやって)「こわ~いのが、くるぞ~~!」と演じたりもう至福のひとときでしたね。
赤芽球ちゃんたちのリアクションもすっごくかわいくて、内心ほくそ笑んでいました。


――作品に関わったことで、自分の体内を意識することがありますか?

井上
私、昔から“いつの間にか傷を作る”ことが多いんですよ。血液型がO型特有のことらしいんですけど、気がつくと青アザや切り傷ができてるんですね。
以前は「なんでやっちゃったんだろう」と気落ちすることありましたけど、最近は傷口が塞がれるたびに「ありがとう血小板ちゃん!」と愛おしい気持ちになります。むしろ、怪我してちょっとうれしいくらい(笑)。


――井上さんから見た、作品の見どころをお聞かせください。

井上
普通の作品では1シリーズの中にのどかな回や盛り上がる回があって緩急があると思うんですけど、『はたらく細胞』はもう毎回がドラマチック! それがすごいなって思います。原作のパワーにアニメの力が加わって、さらに面白くなっているので、ふと気になった方も途中からでも充分楽しめます。

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■17歳教の真髄は“心の置きどころ”にあった!

――ここからは作品と関連してご自身のお話を聞かせてください。井上さんといえば“永遠の17歳”でお馴染みですが……。


井上
えっと、実を言うと正しくは“揺れ動く17歳”なんです。
“永遠の17歳”という文言であれば、後ろに「おいおい」までをつけていただけたらありがたいです。だってそれがないと、ただの嘘つきになっちゃう。なので、「井上喜久子、17歳です。おいおい(※)」がフルネームなんです。
(※井上さんの「17歳です」の自己紹介のあと、聞き手側が「おいおい」とツッコムというお約束)

――なんと!

井上
私的には正直、17歳よりも「おいおい」のほうが大切で、世の中の皆さんに「ああ、井上喜久子がまた17歳って言ってる」って思って欲しいくらいです。
というのも、17歳に見られたい、若作りをしたいというのではなく、若く生きたいんです!


――なるほど。

井上
あと、「何言ってるの(笑)」と笑ってもらえることが幸せなんです。
私の人生のメインテーマは“笑顔”。それって、自分も笑顔でいたいし、みんなにも笑顔になってほしくて、そのためだったらなんだってやるぞ! という意気込みです。なので、みんなに突っ込んでもらえることはすごく嬉しい。

――踏み込んでお聞きしたいのですが、そう考えるようになったきっかけは何だったんですか?

井上
日本は特にそうですけれど、女性は「若い方がいい」という文化がありますよね。でも私は、年齢を重ねることは幸せなことだと捉えていて。
若いときには抱えきれなかったような悩みや苦しみだって、年齢を重ねることで少しずつ超えていける力や知恵がつくと思うんですね。
でも、実際には若い方がいいと思っている人が多くて、それに苦しめられている人もいる。「だったら、どうやったらみんなが笑顔になれるかな?」と考えたときに、「井上喜久子、17歳です(おいおい)」って、いろんなことを笑い飛ばしちゃおう! みたいな気持ちなんですよね。

――井上さんはいつも笑顔でいらっしゃる印象なのですが、ご自身も思い悩むことは?

井上
私、若いときはすっごく悩み症でネガティブだったんですよ!


――今の井上さんと比べると、だいぶ印象が違いますね。

井上
そうでしょ? あるとき辛いことが多すぎて「もう無理……」となったんです。でもそれがきっかけで“井上喜久子2号”になりました。

――2号!

井上
そう。2号になって面白い方を選択するようなったら人生がどんどん楽しくなってきちゃって、「17歳です」もどんどん言うようになったんです。

――気持ちの切り替えができるようになった。

井上
そうですね。

――井上さんが教祖を務める「17歳」もそこに関わってきますか?

井上
ええ。「17歳教」って声優業界に密かにある秘密組織みたいなものなんですけど(笑)、20代ぐらいは自分のあるべき姿ってよく分からないし、どうすることもできないと思うんです。
性格や外見、生まれ育ってきた環境などに縛られて苦しいこともあるんだけど、30歳ぐらいになると“自分で選べる力”が出てくる。

――人生経験を積んだことで、自分で人生の方向性を決めることができるようになる、と。

井上
そうなんです! 体作りもそうで、20代の頃は気づかないかもしれないけれど、年齢を重ねていくと、自分がどう眠って、どう食べて、どう体を動かすかを考えることで、体を少しずつでも健康にすることができるのに気づく時期でもあるので。
そんな頃合いの後輩には「そろそろ、17歳教はいかがですか?」とお声がけをね(笑)。


――ちなみに17歳教の教祖として、井上さんが教徒の方々に説いている“教え”のようなものはあるのでしょうか?

井上
うーん、出身地を聞かれたら「お花畑の方から」とかいろいろあるんですけど……。あっ、実は私、17歳教の経典をスマホに書き留めてあるんですよ!

――ぜひ教えてください!

井上
では、言いますね。


「17歳は年齢じゃないの。生き様なの」

「お料理するときは、歌いながら作ってね♪」

「ロッカーや下駄箱のカギを使うときは17を選んでね」

「あわてないで、走らないで、スキップしちゃお♪」

とか。ほんの一部ですけどね、うふふ。

――お話を伺っていると“心の持ちよう”が17歳教の根っこなのかな、と感じました。ちなみに、『はたらく細胞』の収録現場でも17歳教の活動はあるのでしょうか?

井上
収録を始める前って、「赤血球役の花澤香菜です」みたいにひとりひとりが挨拶をするんですけど、私は「マクロファージ役の井上喜久子、17歳です」って言って皆に「おいおい」までを言ってもらうのが、恒例行事になっているんですよ。そうすると緊張している新人さんも笑ってくれるので。

――そこまでいくと、業界の潤滑油といっても過言ではないと思います。

井上
いえいえ~。でもね、こんなことを言っていますけど、「はぁ……いつまでこんなことをやっているんだろう」と、ふとネガティブになることもあるんです。
それに、誰もが知っているとは全然思っていなくて。実際、はじめましての新人さんのいる現場で「17歳です!」って挨拶したら「よろしくお願いします!」ってストレートに返されたことがあって。


――それはつらい(苦笑)。

井上
「いたたた」って感じでした(笑)。あとはアニメ系ではないイベントに出演した際、「17歳です」と言ったらちょっとした失笑シーンになっちゃって、記者の方が走らせるペンの音だけが聞こえてきたり……今となっては笑えますけど、やらかしちゃってることは多いんです。

――そうした迷いや苦い経験があっても、“17歳”を言い続けているのは何故なんでしょうか。

井上
そうですね……。やっぱり繰り返しになりますけど、みんなの“笑顔”が見たいんです。
女性は年を取ると「こんなオバちゃんになっちゃったし……」とネガティブになりがちです。私、30代くらいの女性声優からよく相談を受けるんですけど、私からしたら「まだまだよ! そういうときこそ笑顔にならなきゃ!」って言うんです。
年齢を苦に心が折れそうになっている人には「まだ、おもしろいほうがありまっせ!」と説きたい。明るく前向きになるヒントみたいなのを感じていただけたらいいですね。

――その心持ちだと、井上さんが教祖を退くのはまだまだ先のようですね。

井上
男の人って、年齢が上がってもカッコイイじゃないですか。白髪もダンディになったりとか、そういう部分で羨ましい。フランスだと、妙齢の女性ほど「ビンテージワインのように魅力が増していく」と表現される文化があったりするので、そういうところを目指したいですね。

――年齢を重ねることは悪いことじゃないよ、と。

井上
はい。これからも“17歳のベテラン”として頑張っていこうかなって(笑)。

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■17歳教教祖の肉体を大胆にも健康度チェック!

――さて、ここからは“17歳”を名乗り続ける井上さんに、その肉体はどれだけ17歳なのかを「血圧測定」と「肌年齢チェック」で調査させてもらいます。

井上
すっごく楽しみ! お願いします!

――まずは「血圧測定」から。こちらの測定器の装着をお願いできますか。

井上
はい!

装着が完了し、興味津々に検査結果を待つ井上さん
――ちなみに普段から健康に気をつけていますか?

井上さん
ええ。でも、特別なことはしてなくて、早寝早起きとバランスのいい食事、それから運動だと腹筋は欠かさないですね。
(測定器を見て)そろそろかな……でも、たっぷりお話したあとだから普段より、ちょっと高くなっちゃうかも……。あ、出ました!

結果は最高血圧が113、最低血圧が74
――120/80未満なので至適血圧ですね。

井上さん
よかったぁ~、うふふ♪

――続いては「肌年齢チェック」です。スマホのカメラ機能を使ったアプリで調べます。

井上さん
肌年齢なんて調べるのは初めてなのですごく楽しみ! ちょっぴり怖いけど……(笑)。

――では、調べるので頬を撮らせてもらいますね。

「どうなっちゃうのかしら~」とおっかなびっくりの井上さん。アプリはSHISEIDOの「肌パシャ」を使用。事前にスタッフが行ったところ、水分足りなすぎのカラカラ状態だと判定された。
――撮影完了したので、井上さん自ら結果をご確認いただいてもいいですか。

緊張の面持ちで結果を待つ井上さん
井上
どうなっちゃうのかしら……。あ、出ました。24歳です!


――おお、すごい!

井上さん
うわー、うれしい! 微妙な数値だったらどうしようと思ってたんです!(笑)
残念ながら“17歳”ではなかったですけど(笑)、それでもすごく満足です!

――よかったです。まさに“17歳”の教祖にふさわしい結果となりましたね。
では井上さんの健康が証明されたところで、あらためて『はたらく細胞』の魅力をお聞かせいただけますでしょうか。

井上
みんなが自分の体に興味を持ってもらって、少しでも健康になって笑顔が増える。そんな作品に関わることができてとっても幸せです。原作を読んでアニメを見れば、自分の体が愛おしくなると思うし、もし自分勝手な日々の生活を送っている人がいたら、「こんなにも細胞たちが頑張っていのるだから自分も体に気をつけよう!」とぜひこの作品を通して健康になってもらえたら嬉しいです。

アニメ!アニメ! 馬波レイ