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英ノーベル賞作家のV・S・ナイポール氏が死去、85歳

8/12(日) 12:11配信

AFP=時事

【AFP=時事】英国のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)受賞作家、V・S・ナイポール(V. S. Naipaul)氏が死去した。85歳だった。ナイポール氏の家族が11日、明らかにした。

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 ナイポール(本名ビディアダハル・スラヤプラサド・ナイポール、Vidiadhar Surajprasad Naipaul)氏はカリブ海西インド諸島のトリニダード・トバゴでインド系の家庭に生まれた。英国のオックスフォード大学(Oxford University)では英文学を専攻。その後は英国を本拠地として活動し、30作を超える文学作品を生みだした。2001年にはノーベル文学賞を受賞している。

 ナイポール氏は多くの時間を旅に費やしたことから、現代における根無し草的な生き方の象徴的存在となった。同氏をノーベル文学賞に選出したスウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)は「自宅にいることがほとんどないサーカムナビゲーター(世界周航家)の作家として比類なき彼独特の作品を生みだした」と評している。

 ナイポール氏の作品の多くは植民地時代後のカリブ社会におけるトラウマを扱ったものだ。代表作の一つである半自伝的小説「ビスワス氏の家(A House for Mr Biswas)」では、トリニダード・トバゴに住むインド系移民が自らのルーツを保持しながらカリブ社会に溶け込もうとする努力の困難さを描いた。

 またナイポール氏は「自由の国にて(In a Free State)」で英国の主要文学賞であるブッカー賞を創設間もない1971年に受賞している。【翻訳編集】 AFPBB News

最終更新:8/13(月) 16:43
AFP=時事