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<涼を求めて>細倉マインパーク 坑道の明かり幻想的(宮城・栗原)

8/12(日) 11:35配信

河北新報

 坑道に入ると、一気に気温が下がった。入り口から十数メートル歩いたところにある温度計は14度を示す。この日の外気との温度差は16度以上。家族で訪れた人たちから「ああ涼しい」との声が上がった。

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 宮城県栗原市鶯沢にある細倉マインパークの入場者数が今夏、増えている。年間を通し気温が15度前後と変わらない坑道に、うだるような暑さから逃れようと観光客が吸い寄せられている。

 マインパークによると、7月の入場者は約3700人。例年と比べ約2割増で、7月の入場者数としてはリニューアル記念で入場無料だった2016年を除くと過去10年で最高を記録した。

 観光客をいざなうのは涼しさだけではない。全長777メートルの観光坑道は、2年前に一新された。照明が明るくなり鉱脈や採掘跡地がより見やすくなった。鉱山の大動脈だった通洞坑の公開や採掘機器を展示するなどして、かつて全国有数の亜鉛や鉛の産出量を誇った旧細倉鉱山の姿を分かりやすく伝えている。

 日本酒やワインなどお好みのお酒を持ち込んで3年間保存できる古酒蔵(利用料1本510円)もある。左党にはうれしい配慮だ。

 夏休み期間は多彩な催しが用意されている。坑道の一部はいま、アルミ缶製のカンテラ約300個で飾られ、幻想的な光景を演出している。夏の恒例行事で、カンテラは地元児童らが毎年作り足してきた。

 14、15の両日は、栗駒山麓ジオガイドを案内人に、指令書が示す秘密を解明しながら鉱山の成り立ちを学ぶイベント「リアル謎解きゲーム」もある。

 約50分ほど坑道内にいたが、半袖では肌寒くなった。「上着が必要です」。入り口付近の看板の注意書き。外がいくら暑くても受け流さない方がいいようだ。

[メモ]細倉マインパークは国の近代化産業遺産に認定された旧細倉鉱山の歩みを伝えるテーマパーク。栗原市鶯沢南郷柳沢2の3。午前9時半~午後5時。坑道の観覧料は大人460円、中高生360円、小学生300円。夏休み期間は無休。連絡先は0228(55)3215。

最終更新:8/13(月) 15:51
河北新報