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リゾート施設、ブーム再び 京都・滋賀で相次ぎ開業

8/12(日) 21:00配信

京都新聞

 1980年代に全国で建設が相次ぎ、バブル崩壊とともにブームが下火になったリゾート施設が、京都、滋賀で新たに開業している。非日常的な空間を演出するだけでなく、地元産食材を使った料理の提供や地元住民との交流、ペットとの同宿など、多彩な特色をアピール。国内の富裕層や外国人客を取り込もうとしている。
 今年7月、京都府宮津市日置にリゾート施設「シエナヒルズ」がオープンした。南側に日本海を臨む敷地に、屋外プールやキッチンの付いた別荘風のヴィラ10棟が建ち、空調機器や家具を備えたテントも12張りある。
 丹後地域ならではのサービスも売りだ。地元産食材を使った料理人の出張サービスをオプションで提供するほか、地元住民の案内で漁や農作業、里山歩きなどを体験できるツアーも用意している。
 運営するのは、地場食品スーパーのにしがき(京丹後市)。ほかにも府北部で会員制ヴィラやリゾートマンションを保有する。西垣俊平社長は「京都縦貫自動車道の開通で府北部へのアクセスが向上し、京都市内に繰り返し来ている外国人が足を延ばすことが増えた」と話す。夏場の稼働率は8割を見込む。
 リゾート施設は、80年代に全国で開発が活発化したが、バブル崩壊後は経営破綻や計画凍結、利用低迷といった冬の時代が続いた。だが、近年の景気拡大で再び需要が高まっている。日本生産性本部が2016年にまとめた「レジャー白書」によると、15年の会員制リゾートホテルの市場規模は前年比13・1%増の3550億円。この10年で見ると約1・6倍と堅調な伸びを見せている。
 滋賀県でも新たな施設が生まれている。長浜市で6月、愛犬と一緒に泊まれるリゾートホテル「レジーナリゾートびわ湖長浜」(全15室)が開業した。全室に露天風呂を備え、犬用の食事やおもちゃも提供する。
 運営する東京建物グループは軽井沢や伊豆、箱根などでも同様のホテルを展開している。長浜は9月末まで満室といい、広報担当者は「琵琶湖周辺の散歩コースを紹介しており、愛犬と優雅に過ごしてほしい」と話す。
 既存のホテルも、高級感を打ち出して対抗している。びわ湖大津プリンスホテル(大津市)は今年3月までに、全529室を改装し、スイートルームなどのハイグレードの客室数を増やした。同ホテルは「快適性を向上させ、リゾート目的の長期滞在者や国内外の富裕層の取り込みを図っていく」と話している。

最終更新:8/12(日) 21:54
京都新聞