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<夏の高校野球>二松学舎大付の岸川、テンポよく流れ戻す

8/12(日) 18:54配信

毎日新聞

 ○二松学舎大付(東東京)5-2広陵(広島)●(12日・阪神甲子園球場、2回戦)

 リリーフで登板した背番号1が、テンポの良い投球で流れを引き戻した。1点差に迫られた四回2死満塁。2番手でマウンドに向かう二松学舎大付の岸川の表情は気迫にあふれていた。「ここがターニングポイントになる」。広陵・吉岡を3球連続で140キロ超の直球で押し通して三ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 これまでの岸川は一度打たれると一気に崩れる弱さがあったが、甲子園初マウンドは堂々としたものだった。五回は先頭の3番・福光に左越え本塁打を許して同点にされたが崩れない。テンポの良さでリズムを作ることを心掛け、六回以降は内野安打2本に抑えて5回あまりを1失点。安定した投球で七回の勝ち越しにつなげた。

 今年のチームは絶対的エースが不在で、東東京大会は3投手による継投で勝ち上がった。それだけに投手交代の見極めは、より重要になる。「引っ張り過ぎても我慢し過ぎてもダメ。甲子園は一瞬で流れが大きく変わるので早めが大事」と市原監督。この日も1点差となった時点で迷わず岸川を投入して流れを切った。

 東東京大会で背番号10だった岸川は「どんな試合展開でも、自分の投球で攻撃の流れを引き寄せるのが使命」と頼もしい。課題と言われ続けた投手陣の継投が実り、狙い通りの終盤勝負で昨夏の準優勝校を破った。勢いが出る勝ち方で初戦を突破した。【浅妻博之】

最終更新:8/12(日) 20:26
毎日新聞