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<夏の高校野球>浦和学院、仙台育英に5年前の雪辱果たす

8/12(日) 19:53配信

毎日新聞

 ○浦和学院(南埼玉)9-0仙台育英(宮城)●(12日・阪神甲子園球場、2回戦)

 七回の攻撃、浦和学院の森監督が動く。好投していた先発右腕・渡辺に代打を告げた。

 渡辺は自己最速タイの149キロの直球とスライダーで被安打3と危なげなく、球数も90球。しかも4-0とリードしていた。続投もできたはずだが、森監督は「切れが悪くなり、ヒットも浴び始めていた」と明かす。迷わず交代を決めたのは救援陣への絶対的な信頼があるからだ。

 2番手でマウンドに上がった2年生左腕・永島は「先発は80球くらいの交代がほとんどで、継投に驚きはなかった」と準備はできていた。カットボールを低めに集め、2回をパーフェクトに抑えた。九回は美又、河北の両右腕をつないで、零封リレーを完成させた。

 森監督には苦い経験がある。前回出場した2013年の第95回大会は、センバツで優勝し春夏連覇を目指したが、初戦で仙台育英に10-11でサヨナラ負けした。当時はエース頼みで、小島(おじま=現早大)の脚がけいれんしても続投させざるを得なかった。「あの試合を機に複数の投手で勝つチーム作りをしてきた」と森監督。今年は南埼玉大会全6試合を継投で勝ち上がり、分厚い投手層を築いた。

 試合後、森監督は「真価が出た」と投手陣をたたえた。さらに「選手たちがよく勝ちにつなげてくれた」。仙台育英に5年前の雪辱を果たし、涙があふれた。【真下信幸】

最終更新:8/12(日) 20:25
毎日新聞