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<夏の高校野球>浦和学院の佐野「投げるために、打つ」

8/12(日) 20:00配信

毎日新聞

 ○浦和学院(南埼玉)9-0仙台育英(宮城)●(12日・阪神甲子園球場、2回戦)

 ◇浦和学院・3年 佐野涼弥外野手

 ともにマウンドを争った仲間を助けたい一心だった。一回2死二、三塁。6球目、真ん中高めに浮いた直球を豪快に振り抜くと、打球は右中間を破る先制の2点適時二塁打に。「渡辺を楽にすることができてよかった」と目尻を下げた。

 元は最速143キロを誇る左腕投手。1年の春季大会からベンチ入りして将来を嘱望されたが、花咲徳栄に敗れて涙をのんだ昨夏の埼玉大会決勝以降はフォームを崩し、春先からは肩を痛めてマウンドから遠ざかった。

 非凡な打撃を買われて南埼玉大会は「背番号20」でベンチ入り。初の甲子園には外野手として乗り込んできた。「今は試合に出られることがうれしい」と声を弾ませるが、投手を諦めたわけではない。まだ全力では投げられないものの、2日に1度は投球練習に精を出している。その姿に森士監督も「投げるチャンスはあると思う」と可能性を示唆する。

 「チームが勝つのが一番だけど、このまま野手で終わるのは悔いが残る。投げる機会を作るためにも、しっかり打たないと」。夢のマウンドに立つために、今は全力でバットを振る。【平本泰章】

最終更新:8/12(日) 20:32
毎日新聞