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<夏の高校野球>済美 史上初、逆転サヨナラ満塁アーチ

8/12(日) 21:55配信

毎日新聞

 ○済美(愛媛)13-11星稜(石川)●(12日・阪神甲子園球場、2回戦)

 思い切り振り抜いた打球が甲子園の空を舞った。右翼ポールに直撃すると、4万2000人の地鳴りのような歓声が響く。2点を追うタイブレークの延長十三回無死、100回目の大会で史上初となる逆転サヨナラ満塁アーチ。「今までで最高の一日。自分たちがこれ(劇的勝利)をやったのかな」。殊勲の済美・矢野は興奮が止まらなかった。

 この打席、左打ちの矢野は左腕・寺沢の緩く、内角から入ってくるスライダーに初球からタイミングが合わなかった。だから、最後の6球目も同じ球で勝負に来ると読んでいた。あとは迷わず強振。体が早く開くミスを繰り返さなかった分、打球はファウルにならなかった。

 起死回生の一打はもう一つあった。1-7と敗色濃厚の八回。連打などで1点差に迫った後、2死一、三塁から9番・政吉が逆転3ランを放った。「どこかでチャンスがあると思っていた」と声を弾ませた政吉。矢野も「政吉の3ランで流れがきた」。味方の一打に勇気を得ていた。

 強打が伝統の済美で、2人とも公式戦での本塁打は初めて。「(非力で)ボールが飛ばなくて、一番努力した2人だった」とたたえた中矢監督。史上2回目のタイブレークは戦術も戦略も関係ない。校歌「『やれば出来る』は 魔法の合いことば」を地でいく、奇跡の本塁打だった。【新井隆一】

最終更新:8/12(日) 22:45
毎日新聞

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