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金メダルの渡辺一平、“ノープラン”が奏功 「僕自身の世界記録を東京五輪で更新」

8/12(日) 23:21配信

産経新聞

 150メートルのターンまで5人が横一戦。渡辺は目をつぶって、自分の泳ぎに没頭した。一かきごとにぐいぐいっと前に飛び出し、200メートル平泳ぎでシニア大会初の金メダル。日本人唯一の世界記録保持者は「とてもうれしい。次につながる」と素直に勝利を喜んだ。

 ノープランで臨んだ。6月下旬から体調不良に悩まされ、練習は満足に積めていなかった。エントリーしていた大会も複数キャンセル。試合勘に不安もあった中で、「まずはこの雰囲気の中でレースを楽しむ」ことを意識していた。

 「周りは全く見ていなかった」。ペース配分もストローク数も考えず、のびのびと泳いで好タイムにつなげた。

 会場の東京辰巳国際水泳場は昨年、世界記録を出した思い入れのある場所でもある。レース後、インタビュアーを務めた平泳ぎ五輪2連覇の北島康介氏から「日本の平泳ぎを任せてもいいですか」と後継者に指名された21歳は、「2年後は僕自身の世界新記録を、この会場の雰囲気の中で更新したい」と力強く宣言した。(川峯千尋)

最終更新:8/12(日) 23:21
産経新聞