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済美の鉄腕エース・山口直が184球熱投「自分が投げないとダメ。この仲間で野球がしたい」

8/12(日) 19:58配信

サンケイスポーツ

 何度窮地に立たされても、最後までマウンドを守りきった。済美の先発、山口直哉投手(3年)が13回184球の熱投。すべての力を出し切った右腕は逆転サヨナラ満塁弾で勝利が決まると、ふっと表情をゆるめた。

 「勝ったというよりは、終わってほっとしたという感じです。仲間が逆転してくれたので、なんとしても点はやらないという気持ちで投げていました」

 一回から猛打の星稜打線につかまった。5本の安打を許し、一挙5失点。しかし「逆に切り替えられた」とその後は粘りの投球をみせた。八回には右膝に死球を受けるアクシデントも「自分が投げないとダメ。この仲間で野球がしたい」と痛みに耐えながら腕を振り続けた。

 愛媛県大会もたった一人で全5試合を投げ抜いた。これほど先発完投にこだわるのは訳がある。OBの兄・和哉さん(22)の応援で聖地を訪れたとき、当時のエース・安楽智大(21、現楽天)に魅了された。一人でマウンドに立ち続ける姿は憧れであり、少しでも近づきたい存在だった。

 「新チームが始まったときから全試合完投が目標。甲子園では『マウンドは譲らん』という気持ちは特に強いです」

 初の夏の甲子園制覇の瞬間まで、鉄腕エースはマウンドに立ち続ける。

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