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都市ボランティア養成 2020年東京五輪へ福島県

8/12(日) 9:27配信

福島民報

 二〇二〇年東京五輪に向け、福島県は国内外から訪れる観光客の案内などを担う「都市ボランティア」を養成し、誘客につなげる。野球とソフトボールの開幕戦が行われる福島市を中心に県内の主要駅や施設に配置する。本県の魅力ある文化や食を伝える。県は五輪期間のボランティアについて延べ千人規模が必要と見込んでおり、今秋にも募集を始める。

■今秋にも募集開始

 福島県は都市ボランティアの役割を観光案内と交通誘導の二種類に分ける方針。観光担当は野球とソフトボールの競技会場・県営あづま球場のある福島市のほか、会津若松市や郡山市、いわき市などのJR主要駅を拠点に活動する。地元の観光協会と連携し、人気の温泉地や文化施設などの観光スポット、地元の食材を味わえる飲食店、モモをはじめとした旬の農林水産物を紹介する。国内外からの来県者に東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興の現状を伝え、風評払拭(ふっしょく)につなげる。
 交通担当は競技会場に向かうシャトルバスの発着点となる臨時駐車場や会場周辺で来場者を誘導し、安全を確保する。混雑が予想される駐車場内での事故やバス乗降時のけが防止などに努める。万が一の際の救命救急などにも当たる。
 東京都の募集事例では、都市ボランティアの活動期間は大会期間の前後を含む七月十八日から八月十二日までとされている。県はこれを参考に具体的な活動時期などを詰める。期間中は各地にボランティアを切れ目なく配置する考えで、募集人員は競技会場がある他県の例を踏まえ、延べ千人規模とする方向だ。募集要項などの詳細は関係機関と協議して決める。
 六月に県営あづま球場で開催された日米対抗ソフトボールでは約二百人のボランティアが活動したが、県の担当者らとの連携が不十分で適切な役割を果たせないなどの課題も残った。県は五輪開催を前に数日間の研修会を催し、役割分担や連携の在り方を明確にする。任務への心構えをはじめ本県の風土や文化などを深く学んでもらうことで知識の水準を引き上げ、おもてなし態勢を万全にする。
 県は五輪後も県内で開催される国際的なイベントや会議などで都市ボランティア経験者を招集し、官民一体で本県観光を盛り上げる考え。県オリンピック・パラリンピック推進室は「東京五輪を機に福島の魅力発信体制を強化する。ボランティア意識の高まりは大会後のレガシー(遺産)となり、復興の加速化につながる」としている。
   ◇  ◇
 都道府県が募集する都市ボランティアとは別に、大会組織委員会は各競技会場内を専門に活動する「大会ボランティア」を八万人募る。競技を観戦する来場者の案内や誘導、運営補助などを担う。九月中旬から募集を開始する。

福島民報社

最終更新:8/12(日) 17:37
福島民報