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朝河博士の思い継承 福島で米研修の高校生ら討論

8/12(日) 9:33配信

福島民報

 二本松市出身の歴史学者・朝河貫一博士没後七十年記念シンポジウム「ふくしまが生んだ偉人の功績を語る」は博士の命日の十一日、福島市のとうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)で開かれた。次代を担う高校生がパネル討論を通して博士の平和主義者としての行動をたたえるとともに、相互理解を元に国際社会の中で生きる重要性を認識した。県教委の主催。
 パネル討論は安積高の渡辺昇校長がコーディネーターを務め、朝河貫一博士顕彰協会が米国研修に派遣した福島高二年の林帆夏さん(17)、五十嵐由樹さん(16)、あさか開成高二年の渡辺拓真さん(16)に加え、博士の母校安積高二年の我妻絃さん(17)、川松瑞季さん(17)の五人がパネリストとして意見を発表した。生徒は博士の功績や国際人となるために必要なことを中心に考えを述べた。米国研修を引率した甚野尚志早稲田大文学学術院教授(福島市出身)がアドバイザーを務めた。甚野教授は「『無争の迎合』に陥らないように、民主主義社会をつくるため徹底した議論をすることが大事で、それも朝河博士のメッセージだ」と指摘した。
 パネルディスカッションを前に甚野教授が「朝河貫一博士の不滅の功績」をテーマに基調講演した。自身を厳しく律しながら研究に励み、警告の書「日本の禍機(かき)」を記すなど米国から祖国を思い続けた博士の業績を紹介した。林さん、五十嵐さん、渡辺さんは、七月二十六日から八月一日にかけての米国研修の体験を発表した。研修には福島民報社が協力した。
 シンポジウム開会式では鈴木淳一県教育長があいさつし、内堀雅雄知事が祝辞を述べた。閉会式では県教委の高橋金一教育長職務代理者が講評した。

福島民報社

最終更新:8/12(日) 18:14
福島民報