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「猫も動物も住みよい島に」 山中のノネコ、対応急務 鹿児島県奄美大島

8/12(日) 13:00配信

南海日日新聞

 県立奄美図書館主催の生涯学習講座「あまみならでは学舎」の4時間目が11日、奄美市の同館であった。奄美ネコ問題ネットワーク副代表で奄美野鳥の会会長の鳥飼久裕さんが「奄美大島の自然とネコ問題」をテーマに講話。山中で野生化した猫(ノネコ)をはじめ島内の猫問題の現状を訴え、「適正飼育の徹底と、山中から猫を排除することが急務。人も猫も野生動物も住みよい島にしよう」と呼び掛けた。

 奄美大島にはノネコが推定で600~1200匹いるとされ、飼い猫は数千匹、街中で人に依存して暮らす野良猫はその数倍と推測されている。鳥飼さんは「島の在来動物は独自の生態系を築いており、外来種である猫が山に入ることで生き物バランスが崩れている」と指摘した。

 同ネットワークによると、今月、島内山中で行った調査で首輪を付けた猫や不妊手術を受けた印のある猫、生まれたばかりの子猫などが確認された。別の日に撮影した写真や映像には、アマミノクロウサギやオーストンオオアカゲラをくわえた猫も写っていた。

 一方、島内で保健所に持ち込まれ殺処分される猫は年間200匹前後、交通事故に遭う猫は奄美大島と徳之島を合わせて約300匹いる。

 鳥飼さんは屋外でけがをしたり病気になって保護された猫が飼い主の下で健康に暮らしている様子を紹介し、「外は猫にとって危険な場所で、悪いのは猫をノネコ、野良猫にした人間」と強調。

 野生動物保護の重要性を訴えるとともに「猫が幸せに暮らすため」にも(1)室内飼育(2)首輪・マイクロチップ装着(3)不妊手術―など適正飼育の徹底を呼び掛けた。

 参加した高校生の1人は「実家で猫2匹を飼っていて、人間の問題を猫のせいにするような風潮に違和感があった。一人一人が自覚してきちんと飼うことが大切だと思う」と話した。

 この日の講座はトヨタ自動車(株)の「トヨタ環境活動プログラム」の助成を受けて実施。約70人が聴講した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/12(日) 13:15
南海日日新聞