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渡辺一平が200平で金メダル 「自分のレース」で不振を乗り越える

8/12(日) 23:58配信

スポーツナビ

 水泳のパンパシフィック選手権第4日が12日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子200メートル平泳ぎでは渡辺一平(早稲田大)が2分7秒75の大会新記録をマークし、自身初となる国際大会の金メダルを獲得した。

 最後のターンをした残り50メートル。3番手につけていた渡辺がスパートをかけて接戦を制した。「最後はキツかったのですが、声援が聞こえて、勝ちたいなという気持ちでがむしゃらにいきました」。

 2017年1月の東京都選手権で2分06秒67の世界新記録をたたき出し、瞬く間にトップに躍り出た渡辺。しかし、金メダル獲得が期待された同年7月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)では3位に終わり、17年、18年の日本選手権でも小関也朱篤(ミキハウス)に先着を許すなど、なかなか勝てない時期が続いた。

 復調の手応えは、6月の欧州遠征でつかんだ。周りを気にせずに「自分の気持ちのまま泳いだ」ことで好結果が出るようになった。実際、「欧州グランプリからは200メートルではまだ負けてない」という。メダルが懸かる国際大会ともなれば、どうしても他の選手を意識してしまうこともあるが、渡辺は「今のレースは何も見てないです。150メートルのターンも見ないように目を閉じてターンして、会場の雰囲気と僕自身の泳ぎを徹底するとを心掛けていました」と自らのレースを貫いた。

 しかし今後、欧州勢を含めた世界と戦う上では、さらに高いレベルでの安定感が求められる。先日行われた欧州選手権(英国・グラスゴー)ではロシアのアントン・チュプコフが2分6秒80を記録し、渡辺が持つ世界記録に肉薄した。16年リオデジャネイロ五輪の優勝タイムが2分7秒46、さらに15年世界選手権(ロシア・カザン)のそれが2分7秒76であることを考えると、年々レベルが上がっているのが分かる。

 そういった強力なライバルが集う中で、自然体の境地に達した渡辺がどこまでいけるか期待は膨らむ。「自分の泳ぎに集中している時が一番いい泳ぎ。納得のいくレースがたくさんできている」と充実感をにじませた渡辺。不振の時期を乗り越え、今後はこの種目を引っ張る中心的な存在となるだろう。

最終更新:8/12(日) 23:58
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