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ソフトB内川、マルチで小久保超え2042安打 先代主将の“ラスト”メッセージ胸に

8/12(日) 11:51配信

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク1-3日本ハム(11日・ヤフオクドーム)

 恩人の背中に追いつき、そして追い越した。4回1死走者なし、内川はマルティネスの初球、外角150キロを逆らわずに右翼線へ運んだ。今季18度目のマルチ安打で、通算安打数は2042となり、ホークスOBの小久保裕紀氏を抜いて歴代43位に浮上した。チームは敗れ、表情には悔しさがにじんでいたが、偉大な先輩の記録を上回ったことで、あらためて感謝の念が込み上げてきた。

【写真】そろいのユニホームで「あぶさん」と並ぶ内川

 「同じチームで野球に取り組む姿勢も見させてもらった方。(ホークスに)入ってきた時に主将として先頭に立っていた。野球観も勉強させてもらったし、見させてもらったから、今の僕がある」

 2011年のFAでホークスに入団した時の主将が、小久保氏だった。同氏が2000安打を達成し、引退した12年。チームをけん引する立場への期待を込められた内川は、覚悟を決める言葉をもらった。「みんな、おまえを見ているし、認めている。おまえが自分を外様だと思ったら失礼。生え抜きのつもりでやってくれ」。引退時に主将から後継指名を受けていた内川は、工藤政権となった15年からユニホームに「C」マークが入った。

 16年に一塁に本格転向する際も、赤いファーストミットを託されるなど、常に気にかけてもらった。「こんな小さいものを使っていたのか」と手にして驚いた逸品は、今でも家に保管している。17年のWBCでは、監督と選手という立場で日の丸を背負い、当時34歳だったバットマンは「代打の切り札」として、指揮官から信頼を置かれた。

 ともに2000安打達成までに生みの苦しみに直面し、経験した者にしか分からない世界を共有できる存在でもある。その恩人の数字を超えたことで「これで数字の価値が高まる」。新たな勲章を誇りとした背番号1は、ここからまた安打を積み重ねていく。

西日本スポーツ

最終更新:8/12(日) 11:51
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