ここから本文です

豪雨で岡山・倉敷市消防局に通報1カ月分 7月7日に119番2407件

8/12(日) 23:26配信

山陽新聞デジタル

 西日本豪雨で雨脚が強まった7月6日夜以降、救助要請をはじめとする119番が岡山県倉敷市消防局に相次ぎ、7日の24時間でみた通報件数(暫定値)は、甚大な浸水被害を受けた真備町地区を中心に2407件に上っていたことが分かった。2017年の1日平均(79件)の30倍に当たり、わずか1日で1カ月分の通報が殺到した計算だ。

 倉敷市消防局は同市と岡山県早島町、浅口市金光町地区を管轄し、倉敷市白楽町の指令管制室では通常7、8人態勢で通報の受理業務を行っている。当時は大雨特別警報の発令を受け、態勢を全職員20人に増強していたが、119番専用14回線と一般回線にかかる通報はひっきりなしだったといい、切迫した状況が改めて浮かび上がった。

 消防局によると、6日午後10時を挟み、1時間13件だった通報は62件に急増し、11時台には100件を超えた。「川があふれている」「家が浸水して動けない」といった救助要請が多く、救助に向かっていることやペットボトルなど水に浮く物を探すよう伝えた。通報は7日午前5時台には183件に達した。

 7日の通報を内容別にみると、真備町地区への救助要請は1232件を占めた。6日夜から通報の受理業務に就いた市消防局警防課通信指令係の田中保彦主幹は「電話を切ったらすぐ取る―をひたすら繰り返した。職員同士で情報交換する間もなく、真備町地区で何が起きているのか、全体像が見えなかった」と振り返る。

 一方、7日の通報のうち4割に当たる941件は、避難場所の確認といった「問い合わせ」だった。警防課の小崎浩和課長は「過去に経験がない非常事態だったが、普段からハザードマップ(危険予測地図)の確認を求めたり、119番の利用法を啓発したりする必要性を感じた」と話した。