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「人生で一番古い記憶」は、もしかすると幻?

8/12(日) 23:40配信

ギズモード・ジャパン

「生まれたときのことを覚えている」という人たちもいますよね。

ところが多くの科学的な研究によると、わたしたちが人生で一番古い記憶だと思っていたものは単なる記憶違いだと考えられているのをご存知ですか? 「いや、本当に覚えているんだけど...」と、異議を申し立てたい人もいることでしょう。でもそれはきっと、あなただけじゃありません。

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「人生最初の記憶」についてすべての年齢層に尋ねてみた

イギリスのBBCラジオが「記憶」をテーマにシリーズを配信したのは、2007年のこと。このプログラムの一貫で、6千人以上のボランティアが参加した大規模な調査が行なわれました。著者らによると、記憶違いがどれほど頻繁に起きるのかを調査したなかで最大規模で、ほぼすべての年齢層の人々を対象に人生最初の記憶を尋ねた数少ない研究だといいます。

調査では、あらゆる記憶をできるだけ詳細に想起してもらうアンケートが実施されました。たとえばフラッシュバルブ記憶とよばれるような感情を強く動かされた出来事で自分が何をしていたか、また人格形成につながるような決定的な瞬間の記憶、そして人生で初めて覚えていることなど、できるだけ詳細に記述することが求められました。ただし、曖昧な記憶はNG。回答して良いのは、本当に起きた出来事だと確信しているものに限定されました。

多くの科学的な研究で何十年ものあいだ示されているのと一致して、今回の研究でも私たち人間は3歳半まで人生経験を長期記憶に結びつける能力をもたないという見解を示しています。幼少期には覚えていたことも、3歳半になると次第に消えていくと考えられているのです。またある研究では、成人になると7歳までの自伝的な出来事を思い出せなくなることを示唆しています。

しかし調査の結果、6,641名の回答者のうち約40%は、2歳より以前の記憶があると確信していて、約15%にいたっては人生最初の記憶が1歳前だと回答しています。またこうした結果は、特に中高年齢層にみられたといいます。

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