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「体ぬれると夏でも低体温症」山での無理は禁物

8/12(日) 9:58配信

読売新聞

 山の日の11日、北海道内各地では、登山やハイキングを楽しむ客の姿がみられた。夏山を楽しむには絶好の季節だが、今年も6、7月だけで30人が遭難し、死者や負傷者も相次いでいる。道警では、日程や体力を考え、無理な登山をしないように呼びかけている。

 「日本百名山」の一座、大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)。11日、ふもとの旅館「東大雪荘」は登山客らでほぼ満室だった。この日は雨交じりの天気で、支配人の男性(63)は登山者に「山の天候は変わりやすく、足元も悪くなる」と、時間に余裕をもった登山を促したという。

 道警は道内12か所で登山客らに啓発活動を実施。長万部町と黒松内町にまたがる写万部(しゃまんべ)山の登山口では、八雲署員3人が「無理と過信は事故の元」などと書かれたポケットティッシュを配っていた。札幌市厚別区の無職男性(73)は「下山が遅くならないように注意したい」と話していた。

 道内はこの夏、前線が停滞するなどして雨が多くなっており、登山者も天気への注意が一層求められている。NPO法人「大雪山自然学校」代表の荒井一洋さん(41)は「体がぬれると夏でも低体温症になる。雨具や防寒具の用意が欠かせない」としている。

 道内では今月も山での遭難が起きている。日高山脈の幌尻岳(2052メートル)では、8日に一人で入山した栃木県の男性(77)が行方不明となった。道警などが捜索しているが、11日午後6時現在、見つかっていない。

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 道警によると、今年1~7月の山岳遭難者数は108人に上る。死者は7人で、うち5人が積雪期に集中。負傷者は40人で、下山中の転倒や滑落が多くを占めている。

最終更新:8/13(月) 22:05
読売新聞