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「ある意味、車の完成形」車内静かで加速滑らか

8/12(日) 14:21配信

読売新聞

 水素を燃料とし、排ガスを出さない燃料電池車(FCV)が、北海道内でも室蘭市で公用車に導入されるなど、注目を集め始めている。「究極のエコカー」は、これまでの車と何が違うのか。同市が開いた試乗会に参加した。

 1日に行われた試乗会には、記者を含め、市民ら7組21人が参加した。コースは、市立室蘭水族館周辺の公道約3・3キロ。市職員が同乗し、低速で運転した。

 FCVにはマフラーがない。代わりに、タンクに蓄えた水素と空気中の酸素を反応させた際に発生する水を車外へ逃がす仕組みが設けられている。記者が乗ったタイプはサイドミラーの斜め下に水蒸気を排出する網状の穴があった。

 スタートボタンを押し、ギアをドライブへ。アクセルを踏むとスーッと前に進み出し、力が滑らかに車輪に伝わるのを感じる。重量は約1・9トンと同サイズのハイブリッド車よりも重いが加速性は十分。ガソリン車のようなエンジン音はなく、車内は静穏で、会話にもストレスを感じない。

 ほかの参加者も、おおむね好感を持った様子だった。同市の男性会社員(50)は「アクセルを踏み込んでも静かな乗り心地だった。環境にもやさしく、ある意味、車の完成形だと思う」と話す。ただし、車両価格は1台約770万円。男性は「まだ高くて手が出せないね」と語っていた。

最終更新:8/12(日) 14:25
読売新聞