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5年前死闘の両チームが激突/12日甲子園見どころ

8/12(日) 5:02配信

日刊スポーツ

<全国高校野球選手権>◇12日◇2回戦4試合

【第1試合(8:00) 二松学舎大付(東東京)-広陵(広島)】

 2年連続3度目出場の二松学舎大付は1年生ながら全試合スタメンマスクをかぶった山田将義捕手が攻守でチームを支える。山田は入学前にU12、U15代表を経験。二塁送球1・9秒台を誇る捕手として注目される。東東京大会ではチーム最多の10打点。バットでは勝負強さを見せる。

 全国最多出場132チームの最激戦区を勝ち上がった。6試合中4試合で逆転勝ちと粘り強い打線が光った。主将の平間陸斗内野手(3年)は高校通算40本塁打。予選では3番打者として打率4割5分8厘、1本塁打でチームを引っ張った。6番野村昇大郎外野手(2年)は打率7割7分8厘と怖い存在。

 春は過去5度の出場で初戦突破は1度しかないが、夏は2回とも初戦突破している。3度目の今回も続きたい。

 2年連続23度目出場の広陵は昨夏準Vメンバー中心に日本一を目指す。昨夏の甲子園は中村奨成(現広島)を擁して準優勝。猪多善貴主将(3年)ら6人がベンチ入りし、広島大会は彼らを中心に勝ち上がってきた。4番を任されていた河端利晶内野手(3年)は打率5割2分4厘、3本塁打、10打点。準決勝の広島商戦で本塁打を放つなど、勝負強い打撃で打線を引っ張る。

 1番高田桐利内野手(3年)と2番吉岡広貴内野手(3年)は打率4割台。チャンスを生みだし、7試合で80得点を奪った立役者となった。投手陣は森悠祐投手(3年)を中心に4人で勝ち上がった。

 広島県大会は西日本豪雨の影響で開幕が10日ずれ込み、全国で最後のスタートとなった。日本一で被災者に勇気と元気を届けたい。

◆二松学舎大付のおもなOB 元ロッテ初芝清、広島鈴木誠也

◆広陵のおもなOB 阪神金本知憲監督、広島野村祐輔

【第2試合(10:30) 浦和学院(南埼玉)-仙台育英(宮城)】

 5年ぶり13度目出場の浦和学院の打線は1番から8番まで左打者が並ぶ。南埼玉大会6試合で60得点と猛威を振るった。打線の中心は1年から主軸を打つ蛭間拓哉主将(3年)。市川口との決勝戦では優勝を決定づける弾丸3ランを放つなど4割4分の打率を残した。1番を打つ中前祐也内野手(2年)はチームトップの12安打を放ち打率4割8分。上位から下位まで切れ目ない。投手陣も多彩だ。背番号11の右腕・渡辺勇太朗(3年)は190センチの長身から最速149キロの直球を投げ込む本格派。抜群の安定感を誇る背番号1の河北将太投手(3年)、2年生左腕の永島竜弥投手、1年生右腕の美又王寿投手といずれも140キロ近い速球を持つ。

 2年連続27度目出場の仙台育英は、多彩な3捕手を持つのが強み。宮城大会6試合中4試合で主将の阿部大夢(3年)、強肩の我妻空(3年)、安定感のある鈴木悠朔(3年)の3人が試合をつないだ。エース田中星流投手(3年)、2番手大栄陽斗投手(2年)の継投だけでなく、捕手のつなぎにも注目だ。初戦突破を飾れば、宮城県勢の夏通算70勝目となる。

 両校は13年夏の甲子園1回戦で対戦し死闘を演じた。初回に1点を失った仙台育英が裏の攻撃で6点を奪い逆転すると、浦和学院は3回に8点に奪い逆転し4回にも1点を追加。6回に4点を挙げ追いついた仙台育英が11-10で9回サヨナラ勝利を飾った。再戦の行方はどうなるか。

◆浦和学院のおもなOB 元ヤクルト鈴木健、巨人大竹寛

◆仙台育英のおもなOB ソフトバンク上林誠知、楽天西巻賢二

【第3試合(13:30) 星稜(石川)-済美(愛媛)】

 92年夏の「松井の5敬遠」を知る両監督の対決。星稜・林和成監督(43)は当時の同校遊撃手として、済美・中矢太監督(44)は明徳義塾(高知)メンバーとして経験した。

 星稜はOB松井秀喜氏が始球式を務めた歴史的な開幕戦の1回戦で快勝した。2年生エース奥川恭伸投手が好投。藤蔭(大分)に対して、最速150キロの直球に鋭い変化球をまじえ試合をつくった。過去に甲子園で150キロを出した2年生は、05年田中将大(駒大苫小牧、現ヤンキース)、11年大谷翔平(花巻東、現エンゼルス)、13年安楽智大(済美、現楽天)に次いで4人目。球史に名を刻んだ。

 打線も11安打で9点を奪った。1年生ながら3番を任された内山壮真内野手は3回に適時二塁打を放つなど、大舞台でも強心臓ぶりをみせた。因縁の一戦に勝てば夏通算20勝。節目の白星をつかみ取る。

 済美は快勝の星稜と違い接戦を制した。1点リードの4回2死一、三塁。三塁走者の山田響外野手(1年)と一塁走者の政吉完哉外野手(3年)が重盗を敢行。山田が際どいタイミングながら本盗を成功させた。また1番矢野功一郎内野手(3年)は4安打1四球と全打席出塁。初戦同様の働きを見せれば、星稜にとって厄介な存在になる。

 守っては愛媛大会全5試合を1人で投げ抜いた山口直哉投手(3年)が粘り強い投球。最速144キロの直球と変化球で中央学院打線の反撃をかわし1点差で逃げ切った。勝てば夏通算10勝目。こちらも節目の勝利を狙う。

◆星稜のおもなOB 元ヤンキース松井秀喜、日本代表本田圭佑

◆済美のおもなOB 広島福井優也、楽天安楽智大

【第4試合(15:30) 慶応(北神奈川)-高知商(高知)】

 10年ぶり18度目出場の慶応は中越(新潟)に3-2で下して初戦を突破した。中越の小刻みな継投に苦しみながら、最後は9回に宮尾将内野手(3年)が劇的サヨナラ打。エース生井惇己(3年)も8回2失点の力投で勝利につなげた。

 対する高知商は、山梨学院を14-12で下して初戦を突破した。両校合わせて30安打、4本塁打が飛びかう壮絶な打撃戦にケリをつけたのは1年生レギュラー西村貫輔内野手のバット。7回、同点に追いついて迎えた1死満塁の場面で左前に運んだ。2者が生還し決勝点となった。上田修身監督(56)も「攻撃は磨いてきた。逆転されても絶対いけると思っていた」と打撃には絶対の自信を持つ。

 競り勝った慶応と打ち勝った高知商。勝ってさらなる大きな波をつかむのはどっちか。

◆慶応のおもなOB 日本ハム白村明弘、広島加藤拓也

◆高知商のおもなOB 元阪神中西清起、阪神藤川球児

最終更新:8/13(月) 23:58
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