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サガンの夏、上昇気流 鳥栖1―0浦和

8/12(日) 12:24配信

佐賀新聞

 鳥栖は守りの集中力が高く、2試合連続の無失点。浦和の猛攻を封じ、後半セットプレーから挙げた1点を守り抜いた。

 序盤から浦和に主導権を奪われた。19分の浦和FWファブリシオのミドルシュートはGK権田が好セーブ。26分にFW金崎が右足でシュートを放ったが、浦和GK西川に阻まれた。38分にはDF吉田が負傷交代した。

 鳥栖は劣勢が続いたが、後半8分、CKからMF高橋秀が頭で押し込んで均衡を破った。その後は自陣で守る時間が長くなったが、最後まで集中を切らさず、得点を許さなかった。

高橋秀 執念ヘッド

 2万人近い観衆を歓喜の渦に巻き込んだ。鳥栖は7戦負けなしでベアスタに乗り込んできた浦和の堅守をセットプレーでこじ開け、2試合連続の完封勝利。チームを今季初の連勝に導いたMF高橋秀は「耐えて耐えてワンチャンスをものにできた」と冷静に喜びをかみしめた。

 ワンプレーでスタジアムの空気を一変させた。後半8分、MF原川が左CKをファーサイドに供給。「夢生君(FW金崎)、裕二(FW小野)と話し合った戦略通り」といい、相手DFとの競り合いを体をねじって制し、頭で押し込んだ。

 「入ったか分からなかったけど、会場の雰囲気で感じた」と高橋秀。雄たけびを上げながら、右手でゴール裏をあおり、一目散にベンチメンバーのもとに駆け込んだ。

 敵将・オリベイラ監督が「こちらが試合を支配し、多くのチャンスをつくった」と振り返ったように、5月の敵地での一戦と同様、自陣で守る時間帯は長かった。それでも「前の2人が守備のスイッチを入れてくれたから、後ろの選手が守りやすくなった」と高橋秀。フル出場を続けていたDF吉田の負傷交代にも動揺することなく、一体感のある守備を引っ張った。

 前節・C大阪戦の後、高橋秀は「現状に危機感を持ち、お互いに助け合う鳥栖本来の良さを示すことができた」と手応えを口にしていた。その感触をホーム2連勝という最高の結果で証明し、J2降格圏を脱出した。夏に強い鳥栖が戻ってきた。

最終更新:8/12(日) 12:24
佐賀新聞