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金泉寺山小屋にぎわう 「山の日」迎えシーズン本格化

8/13(月) 11:01配信

長崎新聞

 本格的な夏山シーズンを迎える中、長崎と佐賀の県境近く標高約870メートル付近に位置する金泉寺山小屋(長崎県諫早市高来町)がにぎわっている。この時期の山小屋近辺の最高気温は26度ほど。登山者は下界の喧騒(けんそう)から離れた“山のオアシス”で水を補給し、湯を借りて入れたコーヒーなどを楽しみながら疲れた体を休め、憩いのひとときを過ごす。

 平安時代初期、弘法大師が修験道場として建立したとされる金泉寺近くに1952年、多良岳、経ケ岳、五家原岳など多良連山登山の中継地として「ヒュッテ金泉寺」を県が整備。72年に再建され、名称を変えた現在の建物は、115人の収容人数を誇る。山小屋が開く週末や祝日だけでも、年間で7千人以上の登山者が利用する。

 電気やガスは通じていないが、夜間には宿泊者たちが薪(まき)ストーブを囲み、山談議に花を咲かせることも。屋外には、緊急用無線や湧き水を利用した炊事場、おがくずを使ったバイオトイレが整備されている。

 1年を通して県から委託を受けた「多良岳登山の会」が管理運営し、登山道の目印の整備や台風通過後の倒木処理なども行う。15年ほど前から管理人を務める渡辺靖男会長(74)は、登山者に積極的に声をかけることを心掛けている。自らが歩いて得た登山道や花の開花状況などの最新情報を交換し合い「山の事故を少しでも減らせれば」と願う。

 渡辺会長は、近年の傾向として「アウトドアブームの影響か以前に比べて、若い人や女性の割合が増えた」と言う。さらに「携帯電話が通じない箇所もあるので、事前の下調べを入念に。無理をせず山に臨んでほしい」と話している。

 営業時間は▽土曜日午前10時から翌日の日曜日午後3時まで▽祝日午前10時~午後3時。素泊まり1泊大人千円、中学生以下500円、毛布1枚200円。宿泊は同山小屋のホームページを確認し、電話予約する。

最終更新:8/13(月) 11:01
長崎新聞