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12年を経て…リア・ディゾンが明かした「黒船」の重圧と今

8/13(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 2006年夏、「グラビア界の黒船」の鳴り物入りで来日し、その美貌とセクシーなグラビアで社会現象を巻き起こしたリア・ディゾンさん(31)。歌手としても活躍し、翌年末のNHK紅白歌合戦にスピード出場を果たすなど、まさに“黒船”級のインパクトだった。しかし、人気絶頂の08年に結婚と妊娠を発表。2年後に離婚、帰国して以降はほとんどメディアで見かけなくなった。今どうしているのか?

【写真】「黒船」と騒がれたセーラー服姿のリア・ディゾン

 リアさんに会ったのは、JR原宿駅から徒歩5分の所属事務所の一室。「日本に来るのは4年半ぶり」と話すリアさん。来日直後で「時差ボケなんです」と笑いながらも、かつて日本中を魅了したルックスは健在。ヘーゼルナッツ色の瞳は吸い込まれそうに美しい。

「今は出身地のラスベガスの都心から少し離れたところに住んでいます。のどかな郊外なので、子供を育てるには良い場所だけど、砂漠だから気温は45度。この夏の日本よりも暑いんですよ」

 実はリアさん、シングルマザーとして一人娘のミラちゃん(9)を育てながら、現地の大学に通い研究の道を歩んでいる。

「ネバダ州立大学ラスベガス校の4年生で、社会心理学を学んでいます。大学進学の時期と日本デビューが重なったこともあって、ずっと大学で学びたい気持ちがあったんです。今の研究テーマは『なぜ女性は過小評価されているか』。数学や科学技術、工学の分野で活躍する女性が少ない原因を、統計や論文を読みながら研究しています」

 子育てと学業の両立は大変だ。早起きして朝食を作り、小学校に通うミラちゃんと一緒に家を出る。大学の帰りに迎えに行き、夕食を作って済ませると、ミラちゃんが寝ついてから机に向かう。

 それでもリアさんのモチベーションは高い。「卒業後は大学院に進み、研究を続けていく」と目標を語ってくれた。

「研究は難しい。でも、学ぶことによって自分の生活の助けになっています。違う目線で世界を見ることができるようになったし、視野が広がりました。子育てにも役立ってます。もともと書いたり、読んだりすることが好きだから全然苦じゃなくて、むしろ自分に合ってると思うんです」

■「黒船のイメージを壊すのが怖かった」

 さて、米ラスベガス出身のリアさんは、自身のサイトにセーラー服姿などの自撮り写真を公開していたところ、検索数が200万件を超える話題に。SNSでも拡散され、06年の日本デビューのチャンスをつかんだ。

「当時はみんなの注目を集めたかった、それだけでした」とリアさん。来日当時、「グラビア界の黒船」と騒がれ、注目を集めたことについて改めて聞くと、「ペリーのことは知ってたけど、黒船って……(笑い)。新しいなと思った。でも、すごいプレッシャーでした」と振り返った。

「『黒船』のイメージを壊しちゃうのが怖くて、日本で友達をつくることも積極的にしなかったんです。スキャンダルや、よくないウワサを立てられるのも怖かったですね。それに、当時はご飯もあまり食べられませんでした。仕事が忙しかったのもあるけど、体形をキープしないといけないので。だから、日本での思い出は、いつもおなかがすいてた(笑い)」

 出演したネット番組はアクセスが殺到し、サーバーダウン。大手ポータルサイトの画像検索ランキングでは1位を獲得。07年大みそかのNHK紅白歌合戦にはヒット曲「恋しよう♪」で初出場。翌08年は日本ゴールドディスク大賞受賞と、爆発的ブレークが続いた。

 しかし、同年10月、全国ツアー最終日のアンコール中、突然の妊娠報告でファンに激震が走った。気持ちに迷いや不安はなかったのか。

「もちろん、ありました。仕事を続けようか、すごく迷いました。混乱したし、どうしたらいいのか、とても複雑でした」

 離婚については「もう、すごく昔のことで、よく覚えてない」と笑いつつ、こう話してくれた。

「友達に『離婚したよ』と話したら、みんなが『あー、分かってたよ』って(笑い)。でも、いますごく幸せだから!」

 娘ミラちゃんも母親に似て本を読んだり絵を描くのが大好きなのだとか。「彼女のしたいことをさせてあげたい」とリラックスした表情で語るママの一面も見せてくれた。
(取材・文 白井杏奈)