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<富田林署逃走>面会室隣室の署員スニーカーなくなる

8/13(月) 11:26配信

毎日新聞

 ◇府警捜査1課、捜査本部を設置。顔写真を公開

 12日午後、大阪府富田林市の府警富田林署に勾留されていた住所不定、無職、樋田淳也(ひだ・じゅんや)容疑者(30)が逃走した。弁護士と接見するために面会室に入った後に行方が分からなくなった。面会室で容疑者と弁護士を隔てるアクリル板が押し開けられており、府警捜査1課は13日、加重逃走の疑いで捜査本部を設置。顔写真を公開して全国に指名手配し、3000人態勢で行方を追っている。

【写真特集】逃走した容疑者の顔写真

 府警によると、樋田容疑者は窃盗や強制性交等などの容疑で計4回逮捕され、5月25日から同署で勾留。12日午後7時半から、2階の面会室で弁護士と接見した。「面会が長い」と感じた署員が午後9時45分ごろに室内を確認し、無人だったため逃走が判明した。

 室内には、容疑者と面会者を隔てるアクリル板が3枚あり、このうち1枚が面会者側の部屋に押し出すように曲げられ、鉄製の枠との間に最大約10センチの隙間(すきま)があった。留置場とつながる容疑者側のドアは外側から施錠されていたが、弁護士側のドアは施錠されていなかった。

 府警によると、樋田容疑者のサンダルが署の駐車場で見つかり、署員のスニーカー1足がなくなっていた。府警は、樋田容疑者がアクリル板の隙間から出て靴を履き替え、署の裏口から塀を乗り越えるなどして逃げたとみている。逃走を目撃した署員はいなかった。

 弁護士は接見前、面会室の隣室の受付で面会簿に記入する。接見終了後に連絡する必要はなく、弁護士は午後8時ごろに引き揚げたと説明しているという。接見は弁護士と2人きりで、手錠や腰縄はしていなかった。平日午前9時~午後5時45分は、隣室の受付に署員が常駐しているが、樋田容疑者が逃走した夜間帯は無人だった。

 また、面会室には扉が開くと鳴るブザーも設置されていたが、署は「接見が終わったら教えてほしいと弁護士に伝えているため不要」としてブザーの電池を抜いており、接見終了に気付かなかった。

 府警は、樋田容疑者が5月2日未明に羽曳野署の駐車場で捜査車両が燃えた事件にも関与した疑いがあるとみて調べていた。

 樋田容疑者は身長163センチで中肉中背。黒の長袖ジャージーと灰色のスエットズボンを着用していた。

 富田林署の寺坂真樹副署長は「確保に向け、捜査を尽くす」とのコメントを出した。【村田拓也、伊藤遥、藤河匠】

最終更新:8/13(月) 21:02
毎日新聞