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上野、魂の555球も力尽く…米に逆転サヨナラ負けで悔し準V/ソフト

8/13(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 ソフトボール女子世界選手権最終日(12日、千葉・ZOZOマリン)2020年東京五輪の前哨戦と位置づけられる大会。世界ランキング2位の日本は決勝で世界1位の米国に八回から突入したタイブレークの延長十回、6-7で逆転サヨナラ負けを喫し、2大会連続準優勝に終わった。準決勝で米国に敗れた日本は、敗者復活を兼ねた3位決定戦で上野由岐子投手(36)=ビックカメラ高崎=が完封してカナダに3-0で勝ち、決勝に進出。連投した上野が最後に力尽きた。米国は2大会連続11度目の優勝を飾り、東京五輪の出場権を獲得した。

 上野が天を仰いだ。6-4で迎えた無死二塁から始まるタイブレーク方式の延長十回。二塁打を含む3安打を浴びて同点に追いつかれ、さらに二死二、三塁。ここで上野が投じた162球目、今大会555球目は、相手打者にとらえられ、三塁線を抜かれた。前日の準決勝に続くサヨナラ負け。日本は2大会ぶりの世界一を逃した。

 「みんなが6点も取ってくれたのに守りきれなかった。“上野コール”で背中を押してくれた観衆の期待にも応えたかった。申し訳ない」

 2時間58分の熱戦に敗れ、エースは肩を落とした。

 昼に行われたカナダとの3位決定戦でも先発して完封(87球)。その直後に宇津木麗華監督(55)が「今日は(6戦無失点の)上野で勝負したい」と明言したとおり、約3時間半のインターバルでマウンドに上がった。「信頼されてマウンドに上げられているのだから、疲れは理由にならない」と自らを戒めた。

 金メダルを獲得した北京大会を最後に競技が五輪から除外されて10年。一時は引退を考えながらも戦い続け、願い続けた五輪への復帰は2年後、東京で実現する。初戦は開会式の2日前、2020年7月22日に福島あづま球場で。くしくも上野の38歳の誕生日だ。

 「次の(世界一を懸けた)勝負は五輪。そこでリベンジできれば。しっかり勝てる試合を作っていきたい」。手痛い敗戦が、2年後への思いを、より強くした。