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まるで大谷!浦学、大器・渡辺でリベンジ発進 自己最速149キロで6回0封/甲子園

8/13(月) 5:00配信

サンケイスポーツ

 第100回全国高校野球選手権大会第8日(12日、甲子園)2回戦が行われ、浦和学院(南埼玉)は、仙台育英(宮城)を9-0で圧倒し、5年前のリベンジを果たした。先発右腕・渡辺勇太朗投手(3年)が6回3安打無失点と好投した。二松学舎大付(東東京)は、5-2で昨夏準優勝の広陵(広島)を破った。1番・右田稜真外野手(2年)が、得意の右打ちで決勝の2点右前打。16日の3回戦では浦和学院と激突する。また、高知商は慶応(北神奈川)を12-6で下した。

 初めての甲子園のマウンドで渡辺が輝いた。一回にいきなり2死球で一死一、二塁のピンチ。そこから仙台育英の4番、5番を連続三振に仕留めた。5番・小関への2球目は自己最速タイの149キロをマーク。その瞬間、4万1000観衆が沸いた。

 「マウンドは投げやすかった。南埼玉大会は調子が悪くて悔しい思いをした。立ち上がりが課題だったけど、内角へ全力でストレートを投げた」

 直球にスライダー、カーブを巧みに交え、6回3安打無失点に笑顔をみせた。

 1メートル90、90キロの恵まれた体形を誇る。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が憧れの人で「ゆったりしたフォーム、バランス、スムーズな体重移動を参考にしてきた」。南埼玉大会では、3試合に登板し17回1/3で8失点と不振だった。大舞台では“大谷流”を肝に銘じ、しっかり修正し好投につなげた。

 プロ球団のスカウトも大型右腕に注目だ。楽天・長島スカウト部長は、「長い腕のたたみ方など大谷の投げ方に似ていて、順調に育てばローテーションの柱になる好素材。(ドラフト1位の)12人以内の可能性もある」と絶賛した。

 今年3月から約2カ月間、右肘痛で投げられずスタンドから応援する日々が続いた。すると、今まで見えなかった、必死に練習して試合に臨む仲間の姿が目に入った。その後は練習態度も一変。精神的にもたくましくなった。

 リベンジも果たした。2013年大会の初戦。その年のセンバツ大会を制し、“春夏連覇”をかけて臨んだ大会で仙台育英に10-11でサヨナラ負け。先輩たちの思いも胸に力投した。

 「きょうの試合はOBも含め、(リベンジへの)思いが強かった。渡辺は大谷投手にも劣らない素材。きょうはよかった」

 森士監督(54)も満足そう。“浦学”の未完の大器が、全国に力強く存在をアピールした。