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世界ランク1位になった「フクヒロ」、2連続の銀で「敗れてなお強し」

8/13(月) 7:57配信

VICTORY

中国で開催されたバドミントン世界選手権、女子ダブルスの決勝は日本勢対決となった。惜しくも優勝を逃したものの、前回大会で銀メダルを獲得していた福島由紀、廣田彩花組は、2年連続で準優勝となった。優勝に、あと一歩届かなかったものの、大会後に発表された世界ランクでは1位に浮上。東京オリンピックへ向けて、期待も膨らむペアの魅力とは。(文=平野貴也)

異なる感情の残った2大会連続の準優勝

1つ目の銀メダルには喜びが、2つ目の銀メダルには、悔しさと成長の手応えが詰まっている。中国の南京市で開催されていたバドミントンの世界選手権は、5日に最終日を迎え、女子ダブルスで前回銀メダルの福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)は、ファイナルゲームに迎えた20-18のチャンピオンシップポイントを物にできず、20-22で松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)に逆転負けを喫して初優勝を逃した。

前回わずかに届かなかったタイトルを目の前にして、勝利を望む気持ちが膨らんだ。前回が準優勝だからこそ優勝を手にしたい福島、廣田に対し、初出場の松本、永原は失う物がない。心理面でプレッシャーを受けたのが前者なのは間違いない。廣田は「(ファイナルゲームは)ずっとリードしていた展開だったので、正直いけると思っていたし、自信もあった。それでも1本、1本、まだまだと思っていたつもりだけど、無意識に勝ち急いだかもしれない。相手がレシーブで待っているのに、力んでスマッシュばかりになってしまった部分があったかなと思う」と勝利目前で逆転を許した展開を振り返った。

日本勢同士の対戦に敗れた。つまり、他の日本のペアが金メダルに輝いたため、昨年のように日本勢の最高成績として報じられることはない。準優勝は2度目で、2人にとっての最高成績でもない。しかし、2年連続という記録に大きな価値が詰まっている。福島は「正直、逆転負けで今は悔しい気持ちだけど、昨年は一生懸命というか、がむしゃらにやった結果の銀メダル。今大会は、昨年から1年間、ツアーを回らせてもらって経験を積んだ中で、優勝を目標に置いて臨んだ大会での銀メダル。昨年とはまた違う意味での銀メダルだったんじゃないかなと思うけど、勝てるチャンスはあったので、すごく悔しい」と悔しさをのぞかせながら、勢い任せではなく、着実に頂点に近付けた実感を明かした。決勝で敗れたとはいえ、スコアに差はない。むしろ、2人だけを見れば、1年間の着実な進歩を証明した大会だった。福島、廣田は第2シードでの出場。優勝候補として臨み、プレッシャーや相手からの警戒をかいくぐって優勝目前まで進める力を示した。

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最終更新:8/13(月) 7:57
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