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ドル・円は1カ月ぶり安値、トルコ懸念でリスク回避-円全面高

8/13(月) 9:19配信

Bloomberg

東京外国為替市場でドル・円は約1カ月ぶりの水準に下落。トルコ金融市場の混乱やその悪影響の波及懸念を背景に、リスク回避の円買いが優勢となっている。円は主要通貨に対して全面高。

13日午前9時6分現在、ドル・円相場は前週末比0.2%安の1ドル=110円62銭。早朝に110円33銭まで下落し、7月9日以来の円高水準を付けた。その後はやや水準を切り上げ、110円75銭まで戻した。

上田ハーローの外貨保証金事業部の山内俊哉マーケット企画部長は、「トルコの急落があり、欧州でのエクスポージャーがまだ正確には出ていないので、どうしてもリスクオフの動きの方が先行するだろう」と指摘。「全般的にはリスクオフでドルが買われやすいが、ドル・円で見れば、円高の心理的な圧力の方が強いとみている」と述べた。

トルコ・リラは13日早朝に1ドル=7.23リラを超えて過去最安値に振れた後、トルコの銀行規制監督庁がリラのスワップ取引を制限する措置を表明したことを受けて、一時6.57リラまで戻した。

トルコ当局によるスワップ取引制限についての記事はこちらをご覧下さい。

前週末10日の米国市場で、トランプ米大統領がトルコからの鉄鋼・アルミニウム輸入製品への関税を倍に引き上げると発表し、トルコを巡る不安が強まり、新興国通貨が下落した。

トランプ大統領によるトルコ輸入関税率引き上げについての記事はこちらをご覧下さい。

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジストは、「トルコ政府は週末に対策を講じると発表しており、その効果を見極めたい」と指摘。「欧州金融機関への波及が懸念されているが、そこまで悪影響が行かず、徐々に落ち着いてくると思う。トルコの材料だけで市場を大きく崩すことはないだろう」と語った。

ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1398ドル。一時1.1369ドルと2017年7月6日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。ユーロ・円相場は0.3%安の1ユーロ=126円09銭。一時125円45銭と5月30日以来のユーロ安・円高水準を付けた。

りそなホールディングスの梶田氏は、ユーロ・ドルについて、「まだ仕掛け的な売りがあるかもしれないが、緩やかに戻してくると見ている。トルコ懸念の波及がこのあたりで落ち着けば、それほど下値もないと思う」と語った。

Yumi Ikeda

最終更新:8/13(月) 9:19
Bloomberg