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自然や動物が愛おしくなる “せつない動物の事実”描いた本が世界中で大人気

8/21(火) 12:10配信

THE PAGE

 ブルックさんが見つけたせつない事実のなかでも、とりわけせつないと感じるのはどんな事実なのだろうか。

 「例えば犬のエピソードですね。親犬が病弱な子どもを見つけたときに、食べてしまうというものです。人間の親だったら、それは絶対にありえませんね。逆に子どもがお母さんを食べるという動物もいるようです。生まれてからすぐに赤ちゃんがお母さんを食べ始める、それもまた悲しいです。でもあまり深刻になりすぎないように、可愛いイラストでバランスをとるようにしています」

 動物も人間と同じでこんなふうに悲しいんじゃないか、私たちと同じふうに思っているんじゃないか、と考えてみると自然や生き物に対して親しみがわいてくるという。

毎日、“せつない”ネタ探し いまでは科学者からの情報提供も

 “せつない”ネタの仕入れ先が気になった。

 「毎日、動物に関する本や雑誌を読んでいます。またいろいろな学術誌に事実が載っているのでそういうものも読むようにしています。それぞれすごく詳しく調べていきます。動物のドキュメンタリーもいいですね。たとえば牛はいつも親友がいる、もしそういう事実があったとすると、その子に親友がいなかったらどんなに悲しいだろう、というふうに考えを進めていくんですね」

 最初は資料を見て、その中からせつなくて、悲しい部分を見つける。それをイラストに起こし、悲しすぎないようにユーモラスな部分も加えて描いていく。そのうちネタがなくなってしまうのではないか、と周囲に心配されることも。

 「最近では科学者の方がですね、手紙やメールで動物に対してこういう新しい事実がわかりました、ということを知らせてくれるようになりました。それもいいネタになっています」

 どうやら心配は無用のようだ。いまやせつない動物の事実を探し、イラストにしていくことはライフワークとなり、毎日楽しく向き合っているという。

 また、特徴をしっかりと捉えながらも、かわいらしく描かれている動物のイラストはどのように生まれたのだろうか?
 
 「写真を見て描くときもありますし、自然科学博物館に行って、はく製などの資料を見ながら描くときもあります。はく製だといろいろな角度から観察ができるので、『せつない』ポイントをしっかり把握しながら描くことができます」

 いまいちばん注目している動物は、マレーバクだと言う。本のなかでも「マレーバクの赤ちゃんはスイカ模様」と紹介している。

 「大人はすごく大きいんですよね。いま、マイブームです。私の育ったミネソタ州には動物園があって、そこにはマレーバクがいます。赤ちゃんが生まれたんですが、帰国する時期と合わなくて会えなかったんです。でも、行けたとしても、動物のお母さんはよく赤ちゃんを隠すことがありますので、会えるかどうかもわからないんですけどね」

 日本に棲む動物たちには興味はあるのだろうか。

 「奈良公園のおじぎをするシカ。これもせつない一面だと思います。人間がおじきをするのとはまったく違った理由でおじぎをしているんですよね。あと、渋谷駅前にいるハチ公像についてのエピソードもまたせつないですね。ふくろうカフェにも行ってみたいです。日本の動物についてもっと学びたいと思っています」

 また、日本のカラスの繁殖力と民家からハンガーを奪ってきて巣作りをすることや子どもたちがカブトムシやクワガタが大好きだと伝えると“Oh! Crazy”とたいへん驚いていた。

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最終更新:10/1(月) 14:50
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